出版社内容情報
古文にはいくつかの読み解く鍵がかくされています.この本は,徒然草,枕草子,竹取物語,源氏物語など教科書によく出てくる作品を用例に,古文独特の言いまわしや古語の細かなニュアンスをわかりやすく説明して,古文を読みすすめる筋道を明らかにしています.“古文ってわかりにくいなあ”と思う人のために書かれた古文入門.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
著者の生き様を学ぶ庵さん
41
あな懐かしきかな。中學三年生のときぞ、この本に蒙を啓かれしは。新富町に在りし今はなきTAPが古文の師に紹介されし本書を繰り返し読むこと数度、ゲームよりも本書と古文にハマりし中學生は文法學者と呼ばれにけり。徒然草を読みたるや、我も卜部兼好が如く出家せむと思ひけれど比丘たる思ひ叶わず、優婆塞もどきのまま今に至れり。悲しきは、後にTAPは分裂し、今のSAPIXに変はり、我が師は国語専門の塾を開きたるが、既にその塾なく、音沙汰なきことなり。合掌。2016/06/07
みどるん
6
説明を読んでいるときはわかるけど、時間をおくと忘れる。古文の苦手意識を何とかしたいから徒然草からはじめよう。読書は計画性が大切で放恣な読書は乱雑を生み出すだけとは耳が痛い言葉。2014/07/18
蛸墨雄
3
一応目を通した。学参なので、何度も読むべきもの。古文は基本語られたものであるから、省略があって当たり前というのが、なるほどと思った。また、敬語の大切さをひしひしと感じた。次に行く。2019/06/05
オリハル|自称・思想家
1
学生時代に触れた古文をもう一度読みたくなり手に取りましたが、正直あまり良い本だとは思えませんでした。 何よりも助動詞や助詞の活用表がないのが致命的です。もちろん基礎的な文法事項を解説する章は設けられていますが、活用表がないせいで、構造的・体系的に把握することが難しくなっています。バラバラの知識の断片としてしか印象に残りません。 岩波ジュニア新書ということもあり、主に中高生を対象にした本だと思いますが、本書一冊で古文に入門することは難しいかと思われます。授業で使っている教材を併用して読むといいでしょう。2024/01/18
skydog
0
岩波ジュニア新書、「ジュニア」だからわかりやすいだろうと思ったのだが、意外とわかり難かった。これは多分に自分が予想していた内容と少し違ったという部分によるところが原因かもしれない。ひとつひとつの例文についてもう少し詳細な解説が欲しい。スルっと一解説して通り過ぎてしまう感じだ。しかし考えてみると「ジュニア新書」なので、これで良いのかもしれない。2015/11/01
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