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岩波ジュニア新書
詩の楽しみ - 作詩教室 (改版)

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  • サイズ 新書判/ページ数 221p
  • 商品コード 9784005000524
  • NDC分類 K901
  • Cコード C0295

出版社内容情報

詩は,だれでも書くことができます.関心をもった対象を愛着をこめて個性的に表現するとき,そこに詩が生まれます.この本では,詩人である著者が,詩の生命である表現の新鮮さをさまざまな作品のなかに探り,詩を生みだす物の見方,表現上のさまざまな技法にふれて,詩の作り方を明らかにします.詩作の楽しみに誘う一冊.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

岡部敬史/おかべたかし

80
遅まきながら吉野弘さんが好きになりたどりついた一冊。詩の概要がわかり楽しみ方もわかる。これから何度も読んでいこう。2018/03/25

いっち

28
詩を書く流れは、①何かに関心を持つ(持ってしまう)。②自分の言葉で表現する。著者は、表現を対象への「関心の持ち方」だと言う。対象は、人や自然、社会、意識など何でもよいそうだ。ただし、関心を強く持っているもの。関心がなければ詩は書けないし、詩を書く必要はないと言う。著者が詩を書きたくなるときは、「何かに気付いたとき」とのこと。書き方は、「何を」「どのように」書くか。「何を」は対象。「どのように」は個性的な表現方法。詩が書き手の個性的な表現方法であると考えると、ある程度難解になってしまうのは仕方ないのだろう。2022/08/15

おおた

20
学生時分は全く詩を理解できないまま、なぜか現代詩を専攻したりして苦労した。本書を読んでいればもっとずっと作品に寄り添うことができて、詩に苦手意識を持たなかったかもしれない。「表現とは対象をほめる(対象に惚れこむ)こと」というのはいい。好きでも嫌いでも辞書に決められた定義そのままを用いるのではなく、どのように言い換えれば言葉と世界が読んだ人の中で結びつけられるのかをたくさん考えて書く。詩に限らず、ありがちな表現に沈み込んでしまいがちなインターネットの時代(執筆当時はなかった!)だからこそ読むべき一冊。2016/06/16

medihen

6
冒頭も冒頭、本文1ページ目で示される「詩とは”言葉で新しくとらえられた、対象(意識と事物)の一面である」という定義が全編を貫いていて、潔いし理解しやすい。詩作というと、小学校の授業の「まず思いついた言葉を書いてみましょう」式が頭に染み込んでいて、とにかく新しい言葉や変わった表現を並べるものという思い込みがあった。それよりも大事なのは、対象とじっくり向き合い、丁寧に表現を積み重ねることが重要だということが納得できた。2021/09/23

らむぴ

3
詩とは言葉で新しくとらえられた対象(意識と事物)の一面。筆者は「文字や言葉が新しく見直される時」「物の見方・感じ方が変わる時」に詩を書きたくなるという。それなら一生書けるし書くのに遅いも早いもないよな、という気になった。書こう!2016/03/06

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