岩波新書<br> “いのち”とがん―患者となって考えたこと

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岩波新書
“いのち”とがん―患者となって考えたこと

  • 坂井 律子【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 240p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004317593
  • NDC分類 916
  • Cコード C0236

出版社内容情報

最善の治療の選択とは,患者に必要な場とは.いのちを紡いでいく力になることとは.「がん時代」,そして未来に向けての書.

“絶体絶命”の状況を人はいかに生き得るのか.突然の膵臓がん宣告,生きるための治療選択,届かぬ患者の声,死の恐怖.患者となって初めて実感した〈いのち〉の問題を,赤裸々に真摯に哲学した「がん時代」,未来への提言

目次
はじめに

序 治療――突然がん患者になった私
 1 ジェットコースターの始まり
 2 「頭が真っ白」にはならず
 3 転院の決断
 4 主治医との出会い
 5 手術はゴールではない

Ⅰ 学ぶ――患者としての好奇心
 1 主治医によるインフォームドコンセント
 2 医療の進歩を実感する
 3 新薬と「勇敢な患者」
 4 「集学的治療」とアポロ

Ⅱ 直面――患者の声は届いているか
 1 抗がん剤への恐怖と感謝
 2 毒と副作用を引き受ける
 3 何を食べたらいいのか――食べることは生きること
 4 「転移」の中で思い出した三つの物語
 5 “隠喩としての病”にたじろがないために
 6 がん患者の「心を支える」仕組みとは
 7 「相談の場」と「治療の場」

Ⅲ いのち――ずっと考えてきたこと
 1 遺伝子検査を受けて突きつけられたこと
 2 爆走する検査技術
 〔コラム〕 命に序列をつけることへの誘惑
 3 いのちの尊さとは何だろうか

Ⅳ 今――生きてきたように闘病する
 1 再手術にチャレンジする
 2 最後の「異任地異動」
 3 死の受容の噓っぽさ

生きるための言葉を探して――あとがきにかえて

付 透き通ってゆく卵

著者略歴
坂井律子(さかい りつこ)
1960年生まれ.85年に東京大学文学部卒業後,NHK入局.札幌放送局,東京の番組制作局のディレクター,プロデューサーとして,福祉,医療,教育などの番組に携わる.NHK放送文化研究所主任研究員などを経て,制作局青少年・教育番組部専任部長.2014年6月より山口放送局長,2016年4月より編成局主幹(総合テレビ編集長)を務める.著書に『ルポルタージュ 出生前診断』(NHK出版),『つくられる命』(共著,NHK出版),『身体をめぐるレッスン4 交錯する身体』(共著,岩波書店),『いのちを選ぶ社会出生前診断のいま』(NHK出版),『出生前診 断受ける受けない誰が決めるの?』(共編著,生活書院)ほかがある.

内容説明

“絶対絶命”の状況を、人はいかに生きうるのか。突然の膵臓がん宣告、生きるための治療の選択、何を食べればいいのか、術後の戸惑い、届かぬ患者の声、死の恐怖…。患者となって初めて実感した“いのち”の問題を、赤裸々に真摯に哲学する。「がん時代」を生きる人へ、そして未来に向けて書き遺された、いのちをめぐる提言の書。

目次

序 治療―突然がん患者になった私
1 学ぶ―患者としての好奇心
2 直面―患者の声は届いているか
3 いのち―ずっと考えてきたこと
4 今―生きてきたように闘病する
生きるための言葉を探して―あとがきにかえて

著者等紹介

坂井律子[サカイリツコ]
1960年生まれ。85年に東京大学文学部卒業後、NHK入局。札幌放送局、東京の番組制作局のディレクター、プロデューサーとして、福祉、医療、教育などの番組に携わる。NHK放送文化研究所主任研究員などを経て、制作局青少年・教育番組部専任部長。2014年6月より山口放送局長、2016年4月より編成局主幹(総合テレビ編集長)を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kinkin

83
テレビのプロデューサーやディレクターを務めていた著者が突然の膵臓がんの宣告を受ける。手術後の完治率もよくないがんだ。これからどのような治療や食事、抗がん剤、副作用のことを知る。1章では患者としての好奇心、2章では患者の声は医療システムに届いているか、いのちについて、インフォームド・コンセントや医療の進歩などが、がん患者の目線で書かれていた。私の家族のがんで亡くなったりかかったりしたものがいる。がんの辛さはやはり本人が一番つらい。はげますことも必要ながらがんの正しい知識を持つことも大切だと思った。図書館本2019/04/02

佐島楓

68
がんに限らず、重篤な病気と共生なさっている方々はたくさんいらっしゃる。病者でない人は、病者に対する想像力が働かないのはなぜなのか、病者である私はつねづね考えながら生きてきた。人生の延長線上に病があり、病の延長線上に死がある。それを当たり前だと私は思い、受け入れているのだが、健康な人はそうではないのだろうか。そのへんがどうしてもわからない。本書も読んでいて同じことを思った。その中でも優れた提言をなさっていらっしゃるので、お読みいただきたいと思う。完全に健康な人間なんて、世界中に一人もいない。2019/06/08

アキ

41
自分より4歳年上の50台のNHKテレビ編集長のキャリアウーマンが膵臓がんと診断された。2016年5月に発症し、2018年2月からただ自分自身の声を頼りに書いた闘病記。2019年2月に出版。手術からスタートし、種々の抗がん剤と数多くの副作用。強く印象に残った言葉は次の2つ。「言葉は力になる」著者・「隠喩や神話は人を殺す」スーザン・ソンタグ。夢や希望がないと人は生きることができない。がんになった人はそれぞれの物語がある。いつかなるというのが明日でないという保証はない。毎夜今日という一日に感謝して明日を迎えよう2019/03/16

trazom

32
NHKの総合テレビ編集長などを歴任された著者が、自らの膵臓がんの治療を通じて見たこと・感じたことが綴られている。決して情緒的にならず、医療を客観的に見つめ、患者の目線で感じたことを知的に語っておられる姿勢が心を打つ。あとがきで、「闘病の経験が、個人や家族に「閉じない」ことを目指した」とあるが、「伝える」という使命感に燃え、それを支えたのが「言葉の力を信じること」だったと言うのは、正にジャーナリストである著者の生き方そのものである。この著者の人間としての立派さに、何度も目頭が熱くなる。ご冥福をお祈りしたい。2019/05/20

裏鬼門

9
欧米人は、心臓病で亡くなる割合が高いので、癌で亡くなるのをうらやむ。自分の整理が出来るから・・2021/04/07

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