岩波新書<br> 共生保障―“支え合い”の戦略

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共生保障―“支え合い”の戦略

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  • サイズ 新書判/ページ数 226,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004316398
  • NDC分類 364
  • Cコード C0236

出版社内容情報

困窮と孤立が広がる日本社会。人々を共生の場につなぎ、支え合いを支え直す制度構想を提示する。

内容説明

困窮と孤立が広がり、日本社会にも分断が走る。人々を共生の場につなぎ、支え合いを支え直す制度構想が必要だ。いかにして雇用の間口を広げ、多様な居住のあり方を作りだせるのか。自治体やNPOの実践を踏まえ、生活保障の新しいビジョンとして「共生保障」を提示する。前著『生活保障 排除しない社会へ』からの新たな展開。

目次

第1章 制度はなぜ対応できないか(今起きていること;日本型生活保障と排除の構造;「強い個人」の終焉;支え合いの困難と政治)
第2章 共生保障とは何か(共生保障の基本的考え方;「一億総活躍社会」と共生保障;地域における共生保障の模索)
第3章 共生の場と支援の制度(ユニバーサル就労;共生型ケアの展開;共生のための地域型居住;補完型所得保障;包括的サービスへの転換)
第4章 社会保障改革のゆくえ(普遍主義的改革の逆説;準市場の導入と結果;「一体改革」から困窮者自立支援へ)
第5章 共生という価値と政治(共生という価値;共生をめぐる政治;新しい戦略のために)

著者等紹介

宮本太郎[ミヤモトタロウ]
1958年東京都生まれ。1988年中央大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。立命館大学法学部教授、北海道大学法学部教授などを経て、中央大学法学部教授、博士(政治学)。専攻、政治学、福祉政策論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

76
社会保障は所得の再分配であり、明け透けに言えば「政治家や行政による分捕り合戦」だ。パイの切り分けは出来ても、パイそのものふやすことはできない。厚生労働省や地方自治体の雇用・福祉部局の施策に関する言及が多かったが個人的には歯痒くては仕方がなかった。起業とはいかないでも小商いや生業の作り方など、雇用に頼らなくても糊口を凌げるお金の稼ぎ方を考える方が手っ取り早いと思うのだが。その点厚生労働省の方を見ているより、経済産業省が唱える「多様性のある働き方」考え方の方が、共生保障に近い社会が構築できるように思う。2017/03/26

壱萬弐仟縁

49
共生社会は従来、障害者や困難を抱えた青少年、外国人や性的マイノリティを社会につなぐ意味で使われてきた(ⅱ頁)。地域で人々が支え合うことを困難にしている事態をいかに打開し、共生を可能にする制度保障をどう設計するか。家族やコミュニティをいかに支え直すかが問われなければならない。生活保障を地域の現実に対応させ、刷新していく方向を示す言葉(ⅳ頁)。共生と支え合いが困難になっている現実をふまえ、支える側を支え直し、支えられる側に参加機会を広げ、共生の場を再構築していく考え方(ⅶ頁)。2017/04/17

ゆう。

24
今日、社会保障や社会福祉においては「共生」という言葉が盛んに使われています。著者は従来の「支える側」「支えられる側」という従来の役割分担を超えて「支えられる側」の社会参加や就労参加を広げていきながら、お互いに支え合う関係を築いていくことが大切だといいます。そのためには準市場などの仕組みを作りながら普遍主義的な社会保障を目指すべきだとしています。僕はよくわかりませんでした。国家責任・公的責任が見えず、対象論的になぜ社会保障を必要とする人が生まれるのかが読み取ることができなかったからです。?がいっぱいです。2017/03/11

那由田 忠

20
雇用と社会保障をあわせた<生活保障>として見ると、日本は支える側と支えられる側を峻別し、生活形態を固定化させてきた。日本型経営や土建国家で男性稼ぎ主が支えられ、専業主婦が家庭を支えた。社会保障支出が増えても現役世代の困窮が緩和されず、複雑化する生活困難に対して行政は過剰な縦割りで十分な対応ができなかった。支え合いの考えで事態を改善しようという提案である。日本に欠けていた、社会保険をめぐる連帯の規範を復活する試みでもあるのだろう。少子高齢化という大問題の上に、こうした対応も必要という厳しさを理解できた。2019/05/22

kotte

15
良書です。社会保障制度は支える側と支えられる側に分けることを前提にして制度設計をしているということがよくわかりました。具体例もわかりやすく、先進的な事例が学べます。2017/10/25

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