出版社内容情報
「女帝の子もまた親王とする」という律令の一条は,はたして何を意味するのか.六人・八代もの女帝がつづけて誕生したことの意味は?──古代律令制国家において「女性天皇」は,むしろ一般的な存在であったものと見なし,即位の背景を徹底的に読み込むところから,「女帝の世紀」の謎をとく.今後の議論の基本となる,必読の一書.
内容説明
「天皇」という称号がつくられた飛鳥・奈良時代、六人・八代もの女帝が続けて誕生した。なぜこの時期に集中しているのか。「女系天皇」に開かれていた可能性は?―女王卑弥呼から推古、そして持統へ。古代人の視点に寄り添い、即位の背景を徹底的に読み込むところから、「女帝の世紀」の謎をとく。今後の議論の基本となる必読の一書。
目次
プロローグ 女帝にまつわる謎
第1章 伝承のなかの「女王」たち(ふたりの「倭国女王」―卑弥呼と壱与;「記・紀」が求めた「女性の王者」―神功皇后 ほか)
第2章 女帝の誕生(ヤマト王権の王位継承;天皇暗殺から女帝の誕生へ―推古天皇 ほか)
第3章 「王統維持」への道のり(大化改新と皇極譲位;「重祚」した斉明女帝と中大兄 ほか)
第4章 律令制のなかの女帝(律令法における女帝―「女帝の子もまた同じ」;「不改常典の法」と「つなぎ」―元明・元正天皇 ほか)
エピローグ なぜ古代に女帝が生まれたのか
著者等紹介
吉村武彦[ヨシムラタケヒコ]
1945年朝鮮大邱生まれ。京都・大阪育ち。1968年東京大学文学部国史学科卒業、同大大学院博士課程国史学専修中退。現在、明治大学文学部教授。専攻、日本古代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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mitei
まえぞう
こぽぞう☆
シンドバッド
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