岩波新書<br> サイバー時代の戦争

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岩波新書
サイバー時代の戦争

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  • サイズ 新書判/ページ数 193p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004313939
  • NDC分類 392
  • Cコード C0231

出版社内容情報

奇態な姿をした無人偵察機など,軍事技術の変化が著しい.しかし,個々の兵器の変貌ぶりに目を奪われてはならない.真の変化は,IT技術を基礎にした戦争のネットワークシステム化にある.それは日常と戦場との境界を取り払う危険性を秘めている.米軍やNATO関係者への直接取材をもとに,最新の軍事動向をレポートする.

内容説明

奇態な姿をした無人偵察機など、近年の軍事技術は変化が著しい。しかし、個々の兵器の変貌ぶりに目を奪われてはならない。真の変化はIT技術を基礎にした戦争のネットワークシステム化にある。安全保障のゆくえをも左右する最新の軍事動向を、米軍やNATO関係者への直接取材をもとに、レポートする。

目次

第1章 サイバー戦争最前線(仁義なきサイバー抗争;サイバーの耳が盗み聴いている;サイバー軍産複合の誕生―多角・一体化する防衛・IT産業)
第2章 ロボットと透明戦争(二一世紀軍産複合の情景―ファーンボロー国際航空ショー;密会への招待状;交錯するゲームとサイバーの世界)
第3章 アフガン・サイバー戦争の旅(見えない戦場;サイバーに管理される透明な戦争;サイバーは全知全能か)
第4章 透明な新国際秩序(両極構造から見えない国際管理体制へ;海賊退治の国際艦隊はタマネギ構造;二一世紀の主人公は誰か―ヘゲモニー漂流)
第5章 日本ならではの道(そよ風の吹く時代―日本・NATOの初セミナーにて;姿の見えぬ敵を求めて9・11以降の世界―地理的な制約が消える;クモの巣にかかった日本防衛―米主導で一体化する世界軍再編;石巻の岸壁にて―サイバー時代 日本ならではの道)

著者等紹介

谷口長世[タニグチナガヨ]
愛知県名古屋市出身。東京外国語大学フランス語学科(国際関係専修コース)卒業。毎日新聞ブリュッセル特派員、同支局長をへて、現在、国際ジャーナリスト、ベルギー・ブリュッセルに在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hatayan

37
もはやサイバー空間は陸海空、宇宙に次ぐ「第五の戦場」であり、新たな軍産複合体が立ち上がる熱い市場ともなっています。 本書で繰り返されるのは「インターオペラビリティ(相互運用性)」という言葉。米国の安全保障の戦略に端を発して、異なる国の軍隊が効率よく協力作業できる仕組みが目指されており、一体性を保つ手段として用いられるのがITであるとします。 サイバー社会でもたらされる便利さはこちら側で納得したものではなく向う側任せのものではないか、21世紀の主役はコンピュータではなく人間であると強調して締めくくります。2019/09/18

kaizen@名古屋de朝活読書会

30
#感想歌 #短歌 戦場にインタネットを繋いでるサーバー戦争茶の間で指示可 暗号の最大弱点人間とどこまで行っても人に依存す 「赤いニシン」目眩まし技どこにでも新聞テレビが騒ぐ影にて2017/03/12

Tadashi_N

26
無人機は戦争情報システムの一旦に過ぎない存在。情報化は止められない。2021/08/07

tetsu

20
★3 サイバースペース(コンピューターネットワークが作り出した仮想空間)におけるウィルス攻撃や電力、輸送、公共機関へのITインフラへの攻撃についての本かと思ったが、アフガ二スタンへの攻撃など実際の戦争の話。 無人兵器や軍需産業、兵器見本市などへの取材が中心で、なんかまとまりがなく著者の主張もよく伝わらなかった。 2016/09/19

壱萬弐仟縁

10
盗聴。無人攻撃機でロボット自動操縦。人間が操作して、自分では手を汚さない。この構図は、福一原発で不都合な現場と似ているような気もした。軍隊ロボット化を目指す米国(47頁)ということは、戦闘をゲーム化する動きがある。米軍駐留を迷惑と思わない感覚は無人化、無機質から来ている。ノーベル賞とか、憲法が放つ価値は、憲法でいえば9条や25条だと思う。評者は9条を平和賞に、25条を経済学賞に推薦したいが、サイバー戦争は人間のあたたかさが微塵も見られない恐ろしさがある。そうした得体の知れない戦いとは一線を画すべきだろう。2013/05/20

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