岩波新書<br> グリーン経済最前線

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岩波新書
グリーン経済最前線

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  • サイズ 新書判/ページ数 216,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004313670
  • NDC分類 519
  • Cコード C0233

内容説明

経済危機から抜け出せない先進国、資源不足と環境汚染に悩む新興国、貧困に苦しむ途上国。追い打ちをかける気候変動と原発事故。これらはすべて、二〇世紀型経済の負の側面だ。世界ではすでに、資源消費を減らし、自然との共生を目指す、グリーン経済に向けた競争が始まっている。中国など大国の動向と世界のユニークな試みを紹介。

目次

序章 見えてきた兆し
第1章 なぜグリーン経済か
第2章 世界のリーダーシップをとるのは誰か―中国、アメリカ、EUの動き
第3章 動き始めた世界
第4章 グリーン経済への道
終章 岐路に立つ日本
おわりに―失われた二〇年の果てに

著者等紹介

井田徹治[イダテツジ]
1959年12月、東京生まれ。1983年、東京大学文学部卒、共同通信社に入社。本社科学部記者、ワシントン支局特派員(科学担当)を経て、現在は編集委員。環境と開発の問題がライフワークで、多くの国際会議を取材

末吉竹二郎[スエヨシタケジロウ]
1945年1月、鹿児島県生まれ。1967年、東京大学経済学部卒、三菱銀行に入社。同行取締役ニューヨーク支店長、東京三菱銀行信託会社(ニューヨーク)頭取、日興アセットマネジメント副社長を経て、2003年、国連環境計画金融イニシアティブ特別顧問。講演などを通じCSRおよび環境問題の啓蒙に努める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

翔亀

39
世界が地球温暖化の防止と生物多様性の保全にいかに真剣に取り組んでいるか。国レベルの動きを中心としているので遠い世界という印象はあるが、少なくとも日本の国レベルの取り組みの遅れが炙り出されている。アフリカや南米の動きは知る機会が少ないし、特に中国の政策転換は意外だった。いまやグリーン経済のリーダー役だとか。経済といえば景気回復とか成長とかの目でしか見ていなかった自分の眼の曇りを拭ってくれた。2016/04/29

壱萬弐仟縁

8
アメリカ最大の石油消費者(2頁~)。世界の石油の4分の1を消費するアメリカ。軍は2008年に1億2千万バレル消費。軍縮すれば、浪費はないのだが。人道に反する軍需産業ということばには違和感がある。産業とは人のためになるのではないのか。人を殺す道具を作って金儲けは困る。失業率25%の島を救ったのは、風力発電企業誘致であった(108頁~)。自然エネルギー産業の雇用創出効果。UNEPはグリーン経済をCO₂排出削減、エネルギーと天然資源利用効率を高め、生態系サービスや生物多様性を損なわないよう雇用創出(157頁)。2013/11/11

兎乃

6
日本ってやっぱりブラウン経済の沼から出られない国なんだなぁ。この取り残され感がたいへん哀しい。2012/09/23

ありんこ

6
世界の各地で行われている環境への取組みについて知ることができた。日本もまだまだ意識改革が必要だし、もっと地球を大切にして世界全体で守っていかなければならないと改めて考えさせられる一冊。2012/06/16

sk

4
エコなイノベーションで経済の活性化を図るグリーン経済。その世界各国での先進的な取り組みを紹介。希望が見えてくる本。2017/08/03

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