• ポイントキャンペーン

岩波新書
飯舘村は負けない―土と人の未来のために

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 241p/高さ 17cm
  • 商品コード 9784004313571
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0236

出版社内容情報

村に放射能が降った.浜の避難者を懸命に受け入れた人びとへの全村避難指示,不安と混乱.家を牛を,豊かな土を,丹精込めた村を捨てるのか.世界中が注視するなか,役場の奮闘,若者の発信,女たちのがんばり,諦めない人びとの長いたたかいが始まる.寄り添ってきた研究者が様々な村民の声を拾い,未来のために報告する.

内容説明

村に放射能が降った。浜の避難者を懸命に受け入れた人々への全村避難指示、不安と混乱。家を牛を、豊かな土を、丹精込めた村を捨てるのか。世界中が注視するなか、役場の奮闘、若者の発信、女たちのがんばり、諦めない人々の長いたたかいが始まる。寄り添ってきた研究者が様々な村民の声を拾い、未来のために報告する。

目次

第1章 村に放射能が降った
第2章 村はどう対処したか
第3章 村づくりのこれまで
第4章 いのちと健康を守る
第5章 なりわいを守りたい
第6章 一人ひとりの復興へ

著者等紹介

千葉悦子[チバエツコ]
1952年北海道生まれ。北海道大学大学院教育学研究科博士課程修了、博士(教育学)。専攻は社会教育学、農村女性・家族論。現在、福島大学行政政策学類教授。福島県男女共生センター館長

松野光伸[マツノテルノブ]
1945年埼玉県生まれ。法政大学大学院社会科学研究科博士課程単位取得。専攻は行政学、地方自治論。現在、福島大学行政政策学類特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

8
‘までい’(真手)とは、手間を惜しまず、丁寧に、心を込める、といった意味のある方言である(101頁)。先ほど、アベノミクスの危うさをみたので、地域の底力が日本の強みではないかという感想をもっている。独自のむらづくりを進めてきただけに、全村避難はどれだけむらびとのこころを切り裂いたか知れない。改めて、東電という大企業のCSRを問うしかないと思える。村民集会でも、畜産農家の肉声は農政って何だったのか、と問い直される場面がある(32頁~)。岩波新書でむらづくりの本が出ているという事実。地域研究上、心強く思った。2013/05/31

けんとまん1007

6
この中のフレーズで、自分もそう思っていることがたくさんある。特に、土地に関すること。自分の土地ではなく、代々受け継いできた土地であり、村であり、地域であり、暮らしなのだということ。営みと言ったほうがいいのかもしれない。自分も、次の代(息子)へつなぐことしか頭に無い。こんな素晴らしい村を壊したのは、政治家であり、東電であり、官僚である。そして、まさに、いま風化の恐れがある。政権が変わっても同じことで、ますます危うくなっている。意図的に時間をかけて、忘れ去ろうとしているとしか思えない。忘れてはいけない。2013/08/24

夕張西瓜

3
印象に残ったフレーズは2つ。「自分の土地っていうのは(中略)マンションを手放すのと違うよってことなんですけれど…でも、伝わらないんですよね」「子どもたちは私たちの未来。村の子ども達は、村だけでなく、日本、世界の将来・未来でもある。」 村内外の意見の対立、村内部の意見の対立それぞれ深刻なものだが、最終的に対立する立場を超えて復興に進んで欲しい。2012/05/28

あきかん

2
著者それぞれと一緒に仕事をことがあるのでどうしても肩入れをしてしまうけど、震災前からの村づくりを知り、学生への教育に取り込んできた著者ならではの本。恥ずかしながら飯舘村の震災前の様子をまるで知らなかった。「一人ひとりの復興」。第3章と第6章。あとがきには「私たちの考えや評価を示すこと」をしなかったとあるが、村への思いがにじみ出ている。2012/08/05

野比玉子  

2
村民の皆さんの苦労 苦悩を思うと言葉なりません。 原発は安全と言うのなら東京のど真ん中に作れば良い。2012/05/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4676589
  • ご注意事項