岩波新書<br> 民法改正を考える

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岩波新書
民法改正を考える

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  • サイズ 新書判/ページ数 194,/高さ 17cm
  • 商品コード 9784004313342
  • NDC分類 324
  • Cコード C0232

出版社内容情報

現在、法制審議会で民法改正のための議論が進んでいる。なぜ今、民法を変える必要があるのか、どのような手続きで変えるのか。ヨーロッパや東アジアにおける民法改正の歴史、最近の動向も紹介した上で、社会の構成原理としての民法典を根源的に考察する。

内容説明

現在、法制審議会で民法改正のための議論が進んでいる。なぜ今、民法を変える必要があるのか。どのような手続きで変えるのか。ヨーロッパや東アジアにおける民法改正の歴史、最近の動向も紹介した上で、社会の構成原理としての民法典を根源的に考察する。

目次

序章 民法改正とは―直近の改正作業をふまえて
第1章 日本の民法改正
第2章 諸外国の民法改正
第3章 民法改正をどのように行うか
第4章 民法改正はどこへ
結章 民法典を持つということ―社会の構成原理としての民法典

著者等紹介

大村敦志[オオムラアツシ]
1958年千葉県生まれ。1982年東京大学法学部卒業。現在、東京大学法学部教授。専攻は民法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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はるわか

15
今回の債権法改正は契約法の改正。債権法の多くは任意規定。改正作業でのすれ違いの原因は実益思考と理念思考。成人であることをどう捉えるか、これは個人と社会のあり方に係わる根本問題。いつでも・どこでも民法は存在する-実体としての民法。民法は国家のあり方と密接に関連。フランス1804年、ドイツ1896年。日本:江藤新平案、ボワソナードの1890年の民法典(旧民法:フランス法の影響)、民法典論争(民法出デテ忠孝滅ブ)、2017/12/12

かんがく

11
やや古い本だが、日本と各国の民法の形成過程と現状が簡潔に説明されている。現在の改正の傾向として、財産から人間へ、制度から契約への変化が指摘される。私達に最も深くかかわる法ともいえるので、もっと深く知る必要がある。とりあえず六法全書を流し読みしたい。2019/02/02

takeapple

10
民法は難しいので、どんな法律なのか知りたいと思い読んだ。改正されたのは知っていたけれど、どんな方向性でされたのか、今問題になっている選択的夫婦別姓や同性婚の問題はどう見ればいいのかも分かりやすく示してくれている。市民とは、このような難しい法律もある程度理解できる能力が必要とあるけれど、そうだよね、私法の一般法だし、市民とはということに関わって来るもんねえ。それでも難しいから更にここで示されたものを読んで行くしかないねえ。2022/02/27

リョウ

4
内田先生の新書と比べると岩波新書らしく格調高いけど、その分メッセージ性が弱い。どちらかというと、民法改正を学問的に考えたというのに近い。公法を私法の特別法と言い切るところはなるほどと思った。2012/04/28

takizawa

4
「民法を改正する」とは何かを問うている本。具体例を用いながら民法の考え方を論じていた内田本(ちくま新書)に比べると,網羅性が高く理論的・抽象的な印象を受ける。LGBTの権利に関する立法の必要性をきちんと書き記すあたりはさすが。2012/01/02

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