岩波新書
低炭素社会のデザイン―ゼロ排出は可能か

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  • サイズ 新書判/ページ数 187,/高さ 17cm
  • 商品コード 9784004313243
  • NDC分類 451.35
  • Cコード C0250

出版社内容情報

エネルギー消費を半減しても豊かな生活は可能だ.二酸化炭素排出抑制によって得られる安定な気候こそ,豊かな生活の基本である.省エネルギー技術,社会インフラの組替え,エネルギー供給システムの革新によって,低炭素社会は実現できる.ゼロ排出に向けて,今世紀半ばまでに70%削減する現実のシナリオを描く.

内容説明

エネルギー消費を半減しても豊かな生活は可能だ。二酸化炭素排出抑制によって得られる安定な気候こそ、豊かな生活の基本である。省エネルギー技術、社会インフラの組替え、エネルギー供給システムの革新によって、低炭素社会は実現できる。ゼロ排出に向けて、今世紀半ばまでに七〇パーセント削減する現実のシナリオを描く。

目次

第1章 安定な気候という資源
第2章 未来からのシナリオ(どのような社会にしたいのか;エネルギーサービスとは;需要は減らせる;費用と負担)
第3章 技術はどこに向かうか(住宅とビル環境を考える;移動と輸送を見直す;変貌する産業構造の中で;エネルギー技術の近未来)
第4章 地域・企業・生活はどう変わる?(先行する都市;土地を守るものの新しい役目;高度知識産業への転換;企業の新しい挑戦;エネルギーシステムをどうするか;どのような社会基盤が必要か)
第5章 世界を変えるには(技術を社会に入れ込む;低炭素化に向かう国々;ライフスタイルは変わるか)

著者等紹介

西岡秀三[ニシオカシュウゾウ]
1939年東京生まれ。東京大学工学部機械工学科卒、同博士課程修了、工学博士。旭化成工業、国立環境研究所勤務、東京工業大学教授、慶應義塾大学教授、国立環境研究所理事を経て同研究所特別客員研究員。1980年代よりIPCCなどで気候変動とその対策の研究に従事。中央環境審議会臨時委員、低炭素社会国際研究ネットワーク事務局長、環境省地球環境研究総合推進費「2050日本低炭素社会シナリオ研究」のリーダーを務める。専門は環境システム学、環境政策学、地球環境学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kubottar

14
原発を辞めなきゃ話にならないよね。しかし、金を稼ぐことに特化された日本人にそれを辞めることができるのか?低炭素社会=貧乏になるということだから、その方向性にいくことを許せる人がどれくらいいるのか・・2014/12/29

朝倉大和

8
将来の話は、著者の思っているように進むとは思わないが、それでも、一人一人の意識が大切なんだなと言うことは共感できた。2011/09/29

suu

3
ん〜、こういう環境関連の本を読むと、ますますSDGsや地球温暖化防止にどんどん興味わく。 ー低炭素社会ー。安全で、みんなが暮らしやすく、豊かな生活を続けていくには、不必要な酸化炭素を減らしていかなければいけない。1人1人ライフスタイルを見つめ直し、なにが必要で不要かなどを見極めて、必要最低限で暮らしていくことが鍵になるとのこと。 この本は新書のわりに読みやすかった。再生利用エネルギーも1つずつ説明があるし、分かりやすい。2020/02/22

michikobito(mirai_ic)

3
ただただ、難しい。読めば読むほど難解に。2015/04/17

ああああ

2
サービスを実現するのは技術である。自然から受けるサービスは別として、現代社会で私たちが受けるサービスのほとんどが技術で実現され、供給されている。そしてその技術のほとんどすべてがエネルギーなしにはつくられないし、動かない。現在、そのエネルギーの約85%が化石燃料で供給され、その燃焼過程で二酸化炭素を発生している。P.31-32 ほとんどの移動は、派生需要、すなわちほかの効用を実現するため、やむをえず行う付随的な活動である。P.772020/07/08

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