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岩波新書
人間と国家〈上〉―ある政治学徒の回想

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  • サイズ 新書判/ページ数 220p/高さ 17cm
  • 商品コード 9784004313168
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0230

出版社内容情報

現代に生きる人間は,国家とどう向き合い,自分のアイデンティティをどのように考えていくべきか.その問いと自ら格闘してきた国際政治学者の軌跡.上巻は,上海で戦争を経験した少年時代,生き方に悩む青年時代,やがて学問と出会い,アメリカ留学を経て,冷戦・核時代のな

内容説明

現代に生きる人間は、国家とどう向き合い、自分のアイデンティティをどのように考えていくべきか。その問いと格闘してきた国際政治学者の軌跡。上巻は、上海で戦争を経験した少年時代、生き方に悩む青年時代、やがて学問と出会い、アメリカ留学を経て、冷戦・核時代のなかで平和問題に取り組み、社会的発言を繰り広げてゆくまで。

目次

第1章 父母のこと、そして上海時代
第2章 少年時代
第3章 戦争と一高時代
第4章 戦後の一高時代
第5章 研究者への道
第6章 アメリカ留学
第7章 平和問題への取り組み
第8章 アメリカ再訪
第9章 アジアでの戦争をめぐって

著者等紹介

坂本義和[サカモトヨシカズ]
1927年米国ロスアンジェルスに生まれる。現在、東京大学名誉教授。専攻は国際政治学・平和研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

59
国際政治学の泰斗である坂本先生の自伝あるいは自己の考え方の元をを探るといった感じの本で新書版で2冊となっています。日経の私の履歴書よりもはるかに内容のあるものとなっています。上巻は東大紛争の直前まで、両親の思い出から幼年時代、学生時代、学究の徒であった時のことを書かれています。私は先生の考え方はあまりに理想を追いすぎている気がしましたが、それが学者の在り方の一つなのでしょうね。2015/09/16

本命@ふまにたす

2
戦後日本を代表する国際政治学者の自伝的回想録。上巻は、出生からベトナム戦争ごろまでを扱う。特に学生時代の回想に登場する同級生の面々の豪華さが印象に残る。2021/11/30

Tomy

2
先日亡くなられた坂本義和の自伝。「人間は誰もが同じく生命をもった人間だという感覚」、「他者の生命に対する畏敬の感覚」という道義的な主張を如何に現実の国際政治の場で語り得るか。常に思考し続けたその学者としての姿勢に感銘を受けます。 余談ですが、著者の上海での日本人としての体験が、同じく僕が上海で体験したものと酷似していて勝手に親近感が湧いてしまいました。その体験を活かしたのが坂本で殺したのが僕ですが。。。 アメリカ留学時のモーゲンソウの件もかなり興味深かったです。2014/10/14

ふみ

2
先日の加藤周一の羊の歌に続いて、同時代を生きた人の回顧録を続けて読んでみた。時代的にはこの『人間と国家』の上が安保闘争までなので、『羊の歌』『続羊の歌』をちょうどあわせたくらいと同じ。ただ加藤よりも年齢的には下で学生時代に戦争を迎えている。旧制高校の解体期にも立ち会っており、当時、寮の部屋をシーツのカーテンで分断する「寮のアパートメント化」が進んでいたというのは指摘は新鮮。それを、「個人の自立化の端緒」と結びつけるのはいささか早計な印象もあるものの、興味深い事象ではある、と思った。2012/09/02

ぷるぷる

2
大袈裟なタイトルだが要は著名な政治学者の自伝。米国で生まれて、中国で育って、世界中を旅されたから、国家に馴染めなくなったとのことだが皆が皆海外にいけるわけじゃないはず。とりあえず戦後の裕福な人の生活を垣間見て感心する。生活に困らずに好きなことを思索できればこんな風になれるのかと思う。米国訪問時の公民権運動の様子の辺りなんかは結構興味深い。マルクス主義や平和活動に関する考え方はピンときませんでした。たまには考え方も生活も自分と全く違う世界に触れるってのもありでしょう。 2012/03/12

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