岩波新書
次世代インターネットの経済学

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  • サイズ 新書判/ページ数 237p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004313106
  • NDC分類 694.21
  • Cコード C0233

出版社内容情報

世界一速くて安いブロードバンドを持ちながら,なぜ日本ではグーグルやアマゾンのような企業があらわれないのか.世界を席巻しているビジネスモデルを解説し,情報通信産業の課題を検討.「コンテンツ」,「インフラ」,そして熾烈な競争が繰り広げられる「プラットフォーム

内容説明

世界一速くて安いブロードバンドを持ちながら、なぜ日本ではグーグルやアマゾンのような企業があらわれないのか。「コンテンツ」、「通信ネットワーク」、熾烈な競争が繰り広げられる「プラットフォーム」の三層構造を踏まえ、世界を席巻しているビジネスモデルを解き明かす。情報通信産業の課題も検討、ブロードバンド立国への道を提言する。

目次

序 日本のインターネットは、いま
第1章 無料モデルの誘惑―デジタル・コンテンツの経済学
第2章 世界一のブロードバンド―ネットワークの経済学
第3章 クラウド化する世界―プラットフォームの経済学
第4章 「規制」と「規制緩和」の経済学―情報通信産業の教訓
終章 ブロードバンド立国への提言

著者等紹介

依田高典[イダタカノリ]
1965年新潟県生まれ。1989年京都大学経済学部卒、1995年京都大学大学院経済学研究科修了、博士(経済学)。現在、京都大学大学院経済学研究科教授。イリノイ大学客員研究員、ケンブリッジ大学客員研究員を歴任。専門は情報通信経済学、行動健康経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

27
#感想歌 #短歌 冗長性インタネットの基本です経済分析枠組みが要る 新商売展望示し枠組みの価値の転換利用者指向 光の道怪しげな言葉振り回す魔法か詐欺か見極め必要2017/03/12

壱萬弐仟縁

12
デジタル・コンテンツは無料だと消費者が錯覚し、公共財的な価値に対して対価を払わなくなれば、クリエーターも消費者も共倒れ(20頁)。耳が痛い指摘。図書館の本へのアクセスにおいても無視できないコスト負担のあり方。フリーを巡る図式はわかりやすく整理されている(30頁)。付加価値を生むには莫大な固定費用が必要であるというデジタル経済の法則(33頁)。付加価値なくして成長もないと思う。専門用語が多いので、素人のわたくしにはなかなか難解。FTTHは覚書しておきたい(80頁~)。 2014/02/21

モッタ

12
☆☆☆インターネットはまだ最大限に使われていない。今までは既存メディアの代替品でしかなかった。これから出てくるビジネス形態として、付加価値の創造がポイントになってくるのだろうと思う。2011/07/22

nori

4
May author feel shameful about this book written in April, 2011? His analysis is far from reality. In fact his forecast for future is very different from 2014 world. Reason why Japan is sinking is because policy of IT was influenced by those people??? 2014/03/11

Masataka Shindo

3
インターネットが流通コストを低廉にしたおかげで、規模の経済性を味方につけた無料モデルのウェブサービスが台頭することとなり、将来的に全てのコンテンツは無料化するという可能性すら出現した(筆者は否定しているが)。インターネット及びブロードバンドについて、経済学者という立場から研究、提言を行う本。面白かったけれど、2年前の本なのに既に「遅れている」と感じてしまったのはウェブ世界のスピードの恐ろしさだろう。2013/05/22

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