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岩波新書
雅楽を聴く―響きの庭への誘い

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  • サイズ 新書判/ページ数 207p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004313021
  • NDC分類 768.2
  • Cコード C0273

内容説明

日本古来の歌舞と大陸伝来の楽を一三〇〇年以上伝える雅楽。その古えの音を現代の楽人が奏で、現実空間に鳴り響かせる五つの場へ案内する。栄華の都の京都御所、一二世紀から続く奈良・春日大社の若宮おん祭、聖徳太子信仰で賑わう大阪の四天王寺、皇居東御苑の宮内庁式部職楽部、そのお堀端に立つ国立劇場へ。雅楽の基本知識も解説。

目次

序章 雅楽とは
第1章 京都御所―主を失った千年の雅の庭
第2章 奈良春日若宮おん祭―古の神との交歓の庭
第3章 大阪四天王寺聖霊会―庶民のエネルギー渦巻くお太子信仰の庭
第4章 東京宮内庁楽部―巨大都市東京の中心に存在する空洞の庭
第5章 国立劇場―新しい創造の庭
終章 雅楽を聴く―空間と時間の意味、または立体的雅楽史

著者等紹介

寺内直子[テラウチナオコ]
1960年生まれ。東京藝術大学大学院音楽研究科博士課程単位取得。大阪大学より博士号。現在、神戸大学国際文化学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

miwmiw

9
薄いから読みやすいかな?と思ったが、専門的すぎて初心者の私にはついていけなかった。気になったところだけ読みました。2013/09/23

壱萬弐仟縁

8
通訳案内士2010年過去問題で英単語に出題。ancient Japanese ceremonial dances and music。古式ゆかしい。長い歴史。渡来系の舞楽をいう(2ページ)。評者は素人だから儀式の音楽のイメージが大きい。新書であるものの、かなりな専門性でなかなかついていけなかった。奈良のお祭りで「外部からの政治的、文化的な圧力により、祭りの内容が強制的に変化させられ、財政的な窮乏状態に追い込まれたことは祭りにとって不幸」(68ページ)。文化政策は文化受け手の個人の問題でも(159ページ)。2013/01/27

takao

2
ふむ2023/06/27

紫暗

1
雅楽の、どちらかといえば現代に近いところでの歴史や、その変遷、演奏される曲の種類や楽器についてなど、音楽としての雅楽についてざっとわかる内容になっていますが、個人的にはもっと古い時代の雅楽、雅楽として成立し、全盛だっただろう平安期の話を知りたかったのでちょっと食い足りなかったです。ただ、西洋の音楽は箱モノの中で演奏されるのが前提、雅楽は基本、外、もしくは遮るものの少ない建物の中で演奏されるのが前提という話は興味深かったです。今まで雅楽を絶やさずに受け継いできた雅楽師の皆さんの苦労も知ることができました。2012/05/26

ちーちゃん

0
新書ですが、初めて雅楽に関する本を読む方には難しいかなと思いました。楽部の太鼓が陰と陽を表しているとは知っていましたが、唐楽高麗楽でも陰と陽が意識されていたとは知りませんでした。その他にも今まで知らなかった雅楽の事が知れたので良かったです。2015/02/01

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