岩波新書<br> アメリカン・デモクラシーの逆説

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岩波新書
アメリカン・デモクラシーの逆説

  • 渡辺 靖【著】
  • 価格 ¥836(本体¥760)
  • 岩波書店(2010/10発売)
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  • サイズ 新書判/ページ数 229p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004312772
  • NDC分類 312.53
  • Cコード C0236

出版社内容情報

恐怖でがんじがらめの自由、負の連鎖に絡めとられる公正、他人の心身までも規定してゆく多様性、空洞化してゆく民主主義・・・・・。アメリカ社会の足元で、今さまざまな皮肉な「転倒状況」が起きている。その実像と向かう先は?

内容説明

恐怖でがんじがらめの自由、負の連鎖にからめとられる公正、他人の心身までも規定してゆく多様性、空洞化してゆく民主主義…。建国の理念を生き抜こうとするアメリカ社会の足下で、さまざまな皮肉な“転倒状況”が起きている。この希有な社会で丹念にフィールドワークを重ねてきた著者が、その実像と向かう先を余すところなく検分する。

目次

第1章 アメリカン・デモクラシーの光と影(「回帰」という「変革」;もう一つの「回帰」;オバマイズム;ニューオリンズ再訪;逆説的な現実)
第2章 政治不信の根源(イラク開戦決議の日に;法人化される民主主義;溶解する二大政党;ゲーム化する選挙戦;包摂されるジャーナリズム)
第3章 セキュリティへのパラノイア(ゲーテッド・コミュニティ;メガチャーチ;第三世界化するアメリカ;カラーラインの政治学;恐怖の文化;オーディット文化;孤独な個人主義)
第4章 多様性の行き着く先(多様性の源泉;保守反動;左右の原理主義とその陥穽;多様性と市場主義)
第5章 アメリカニズム再考(強烈な自意識;帝国論;アメリカの省察;アメリカへの眼差し;もう一つの逆説)

著者等紹介

渡辺靖[ワタナベヤスシ]
1967年生まれ。ハーバード大学大学院博士課程修了(Ph.D.社会人類学)。オックスフォード大学シニア・アソシエート、ケンブリッジ大学フェローなどを経て、慶應義塾大学SFC教授。アメリカ学会常務理事。専門はアメリカ研究、文化政策論。日本学士院学術奨励賞受賞。単著―『アフター・アメリカ』(慶応義塾大学出版会、サントリー学芸賞、アメリカ学会清水博賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

66
2010年だからオバマ1期目の出版。当然オバマの言葉にも注目しつつ、自身が足を運んだカトリーナ後のニューオーリンズや、フィールドワークを行っていたボストンの裕福者と貧困地域を比較して、アメリカ社会に見られる様々な「ねじれ」を指摘する。すでにのちのトランプにつながる様相も見えているが、やはりあの大統領が「ねじれ」を極限までひどくしたように感じた。著者はアメリカがかなりお好きなようで、批判もしているが、それでも多様性が当然のアメリカに対する信頼が高い。この著者は5冊目かな。彼のアメリカ論からは目が離せない。2023/03/13

Miyoshi Hirotaka

26
王政や貴族制の否定の上に成立したアメリカだが、短い歴史の中で二転三転した。連邦政府を自由への脅威とみなすか、自由への手段とみなすかで、大規模な内戦を経験。二大政党に差異がなくなり、ワイドショー的な話題さえもが世界指導者となる大統領選挙の争点となり、民意ですらTVコマーシャル枠で買える商品となった。ベルリンの壁も鉄のカーテンもなくなったが、住民以外を立ち入り禁止にする超富裕層向けのゲーテッド・コミュニティやショッピングモールのような巨大な教会は中世の城壁の再現。やはりこの国はいまだ発展途上の実験国家なのだ。2015/10/02

壱萬弐仟縁

11
オバマ大統領就任演説では、内外が賞賛した。しかし、私が一番の驚きだったのは、ビン・ラディン氏発見後、すぐさま射殺したことであった。9・11テロリストだから問答無用なのだろうが、言い分を聞かずに、というのでは、サダム・フセインを殺害したブッシュ大統領と同じか。超富裕層のための屋敷町としての、ゲーテッド・コミュニティ(85頁)。NIMBYとかいうのは彼らなのだろうな。カネで全部、他人に丸投げしているのが金持ちだと思うが。ま、国内に格差が蔓延し、銃社会でもあり、自由なのに不自由(128頁~)ともいえるようだ。2013/08/08

鬼山とんぼ

6
中公新書の近著2冊を読むまで著者を知らずにいたが、取材のエネルギー投入を惜しまず困難な相手への直接取材を多数敢行する、日本人では稀有な米国ウォッチャーとして惚れこんでいる。10年前のこの本も実によい。現在の米国には自己利益への執着や人種・宗教差別などの党派的対立などの醜い面はあるものの、トクヴィルの語った「米国には自己修正力がある」との洞察や、植民地時代に作られ結果的に史上初の成文憲法となった「権利章典」の起草者ジェファーソンが盛り込んだ普遍性のある理想がまだ生きている。構成も感動的で、泣いちゃったよ。2020/10/10

D.Okada

6
アメリカの民主主義の逆説。トクヴィルを時折引用しながら、アメリカの内実を丹念なフィールドワークから抽出されていて、とても読み応えがあった。しかしやはりアメリカを語るうえで、宗教は切り離せないのだなと改めて思った。政教分離を合衆国憲法で規定しているけれど、その影響力は絶大。右派の福音派とリベラルな主流派、そして新しく登場してきた新宗教左派。近代以降政治と切り離されたはずの宗教がここまでに影響力をもつのは、「宗教でつながれている」という日本人には実感の湧かない感覚で人々が結ばれているからなのかな。大統領就任式2011/11/25

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