岩波新書
前方後円墳の世界

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  • サイズ 新書判/ページ数 201,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004312642
  • NDC分類 210.2
  • Cコード C0221

出版社内容情報

見る者を圧倒する巨大な墓、前方後円墳。三世紀半ばから約350年間、この巨大古墳が列島各地に造られたのはなぜなのか。史跡として復元・整備された古墳を紹介しつつ、その世界観や地域相互の関係に迫る。

内容説明

見る者を圧倒する巨大な墓、前方後円墳。造られた当初は、全体が石で覆われ、時に埴輪をめぐらすなど、さらなる威容を誇っていた。三世紀半ばから約三五〇年間、この巨大古墳が列島各地に造られたのはなぜなのか。共通する墳形にはどんな意味があるのか。史跡として復元・整備された古墳を歩きつつ、その世界観や地域相互の関係に迫る。

目次

プロローグ―東京の古墳公園を訪ねて
1 前方後円墳を読む(“見る/見せる”墳墓・前方後円墳―その形と立地;死してカミとなった首長―前方後円墳の祭祀;弥生神殿のゆくえ―葬送観念の連続・不連続;古墳時代の霊魂観―装飾古墳から考える)
2 前方後円墳どうしのつながりを読む(初期大和政権の実像―畿内五大古墳群;地方首長をどのように統治したか―九州と東国の例から;変わりゆく中央と地方―五世紀・東アジア情勢のなかで;北と南の国家フロンティア)
エピローグ―古墳時代の新たな見方

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

レアル

54
タイトルから考古学的な世界を見せてくれるのかと期待して読んだが、考古学的というよりも古墳時代!を語ってくれたそんな本かな。これはこれで面白いが、考古学的なモノを読みたく手に取ったので残念観が強い。とはいえ、前方後円墳が見せてくれる古墳時代。謎が多いだけにこちらも興味深い。比較的読み易く、かつ分かり易く説明してくれているので、著者の言葉を借りれば夢想が広がるし著者のズバリとした見解も面白い。2018/05/02

いくら丼

7
最初の方は、読みやすくて面白くて、興味深くもりもり進められた。でも第二部に入ってからかな、全然入ってこなくなってしまい……。個々の古墳の細部情報に混乱しただろうか。各地の知識が足りなかっただろうか。それとも、政治的繋がりに興味がなかっただろうか。……それとも、単に頭がストレスでバカになってきただろうか。なんか全部ありそうなんですが、古墳の形状の多様性に対する評価が朝鮮との比較で腑に落ちたり、中国思想の影響を理解したりと、面白かった。堺市博物館の本棚で見かけ、堺市中央図書館で借りました。読んでよかったです。2023/02/19

卯月

5
前方後円墳及び古墳時代について全体的に説明してくれる本。でも、なぜ前方後円のあの形なのかは判らない。大和・柳本古墳群、約百年間に作られた数から考えると〈六~七基ほどの前方後円(方)墳が、一時期につくられていた計算〉、六~七人の首長が同じ地域に代々造営したという説明に目から鱗。畿内ってそんなに集中してるのか! 外国でも首長の霊魂って、副葬品使って墓の中で生活してるのかなぁ。巻末の古墳・遺跡索引は圧巻だし、本文も最寄り駅とか古墳公園への行き方の説明多し。自分が住む市内にも古墳があると分かったので行ってみたい。2018/09/22

キアヌ安倍

4
見せる為の古墳、前方後円墳。そこではどんな祭祀が行われ、存在はいかなる政治的意味を持つのか?とても興味深いです。 巻末の本書に登場する古墳と遺跡の索引がとても便利ですね。2017/05/06

kaizen@名古屋de朝活読書会

4
250を超える前方後円墳の索引があるのがすごい。  巡礼もいいが、前方後円墳めぐりもいいかもしれない。  著者に、旅行ガイドを作って欲しいと思った。  あるいは写真集を出してもらえると嬉しい。http://bit.ly/10CJ7MZ2010/11/05

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