岩波新書<br> ビジネス・インサイト―創造の知とは何か

電子版価格
¥880
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

岩波新書
ビジネス・インサイト―創造の知とは何か

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 248p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004311836
  • NDC分類 336
  • Cコード C0234

内容説明

新しいビジネスモデルが生まれるときに働く知を、「ビジネス・インサイト」と著者は呼ぶ。この創造的な知は何なのか。M・ポランニーの「知の暗黙の次元」を手がかりに、ビジネス・インサイトが作用した多くの実例を考察して、ケースを学ぶことで習得できる可能性を探る。マーケティング研究の第一人者による経営学の新展開。

目次

序章 経営者は跳ばなければならない
第1章 実証主義の経営を検証する
第2章 ビジネス・インサイトとは何か
第3章 知の隠れた力tacit knowing
第4章 ビジネス・インサイトをケースで学ぶ
第5章 ケース・リサーチの可能性
第6章 経営における偶有性

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

89
題名だけ見ると、これがどのようなことを意味するのかがあまりわからない人がいると思います。私も最初はIT関連のひとつの考え方かなあと思っていましたが、まったく異なり、新しいビジネス・モデルが生まれるときに働く創造的な知をいうそうです。私は暗黙知と形式知については、少し勉強したことがあり、理解していましたがここに書かれているような考え方があるということを知りました。経営学全般の理解の仕方にかかわる概念論というか哲学的な考え方のような感じです。2016/01/07

岡本正行

86
企業の経営改善、企業だけでなく官庁を含んでの、広い大きな意味での組織改革、学問的な背景を踏まえての改革や改善はなされている。人間で構成する組織である以上、その人間の配置、能力や性格、特にリーダーシップやカリスマ性、その他人間を扱う手段、方法などありとあらゆる諸問題が経営には影響する。誰しも苦労したはずだし、克服すべき重大事項ではある。そこへインサイト、先を見通して、目的を遂行する意欲意思とでもいうべきもの、さんなことかと思う。残念ながら和を以って貴としとする日本人の考え方をどう変えるか、どれが問題だ。2024/01/01

よしひろ

10
時代を鋭く読んでいくこと、順応し、次の一手を打っていくことがビジネスでは大切である。2016/05/02

壱萬弐仟縁

7
学者仲間では、「仮想敵」という言葉が重宝される。自分の所説が批判する相手のこと(10頁)。小田切徳美先生からもご指摘された記憶がある。D論を書くにはそうした姿勢が必要なのだろう。商品化とは、小売段階で売りやすく、買いやすく、使いやすい形に作り直すこと(71頁)。ただ置いておけば売れる時代では毛頭ない。M.ポランニーの暗黙知は知っていた。目に見えない文化資本という、D.スロスビーの理論をも想起しておきたい。こうした見えない価値を共有してビジネスに一石を投じる時代。どうすればウケて売れるのか、洞察力量が必要。2013/04/25

kumonosuke

6
経営者の仕事は未来をぶち抜く事というが、簡単そうで難しい。ニッポンの家電産業、携帯電話、百貨店・小売り、外食産業なども弱肉強食の世界で日夜革新を求められている。経営者は常に孤独で、取り巻きが全員反対しても誰かが信念に基づき強引に突き進まなければ、企業の未来もなければ、日本の未来もないのだろう。2013/09/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/529622
  • ご注意事項