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岩波新書
政権交代論

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  • サイズ 新書判/ページ数 240p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004311782
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C0231

内容説明

自民党政治は閉塞を極め、緊急を要する課題に対応できなくなっている。その打開の道は、政権交代しかない。そもそも民主政治にとって政権交代とはどんな意味があるのか。なぜ日本ではほとんど起きなかったのか。そして、民主党は政権を担えるのか。アメリカやイギリスの事例を考察しながら、有意義な政権交代の条件を探る。

目次

自民党政治の終焉
なぜ政権交代が必要か
アメリカの政権交代
イギリスの政権交代
政権交代で何を変えるのか

著者等紹介

山口二郎[ヤマグチジロウ]
1958年岡山市生まれ。東京大学法学部卒業。現在、北海道大学法学部教授。専攻は行政学・政治学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

285
日本にも政権交代が必要とする本書。海外の政治について知る事が出来て良かった。しかし日本にも政権交代が起こった後に読むと民主党寄りなのかなぁと思わせる感じ。今もそういう機運が高まってるが果たしてどうなるのかな?2017/10/06

ころこ

10
2章でアメリカを、3章でイギリスの政治制度を紹介していることから、本書における政権交代論とは、二大政党制を前提に議論されています。この後に発足した民主党政権の失敗を経験した上でなお本書の命脈があるとすれば、日本において政局に捉われない二大政党制の是非にあると言えるでしょう。英米の説明は、比較政治学の論文としては物足りないほど簡潔ですが、そつなくまとまっています。オバマ政権発足時のあえてそぎ落としている様な書きぶりは秀逸で、読者に上手く伝わっていると思います。二大政党制は、与党に逆転可能性を常に意識させるこ2017/10/10

中島直人

8
二大政党制による政治の活性化に期待する著者の熱い思いがひしひしと伝わる。民主党による政権運営が見るも無惨に崩壊し去り、自民党政権が盤石に見える現状に対する著者の考察も是非読んでみたい。2014/04/14

sankichineko

7
健全な政権交代が起こらなかったらこうなりますよ、と言う山口先生の予言?が当たってしまっていてがっかりします。2023/01/13

yamikin

5
民主党の研究としても秀逸。英、米と比較すると日本は明確な二大政党制を確立できなかった事を痛感。かといって多元的民主主義かといえばそうではなく、話は凄く単純で、政治家は権力を維持する事が最優先であるというウェーバーの主張を単に見事に体現する国であったのがニッポン。大きな政治理念なんて感じられない。メディアのポピュリズムに走る姿を不可避だとしつつも「視点をずらす」ことを国民に示唆する著者の姿は極めて現実的で評価できる。政権交代が起きた今、確かな保守を確立できるのか自民党。2009/09/08

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