岩波新書
ルポ 高齢者医療―地域で支えるために

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  • サイズ 新書判/ページ数 243,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004311768
  • NDC分類 493.18
  • Cコード C0236

内容説明

医療制度改革により大きくゆさぶられる高齢者医療。危機に直面する中で、地域の特性に即しながら、その地に生きる人々の人生の終盤を支える取組みを地道につづける医療者たちがいる。大都市のベッドタウンや地方の中核病院など、創意工夫あふれる八つの実践から、今後いっそう進展する高齢社会の医療と福祉の未来を考える。

目次

序章 高齢者医療の現場を歩く
第1章 「療養病床再編」はなぜ問題なのか―静岡県浜松市・医療法人社団和恵会湖東病院
第2章 高齢化するベッドタウンで―東京都多摩市・医療法人財団天翁会あいセーフティネット
第3章 リハビリから居宅支援まで―京都市・医療法人社団行陵会京都大原記念病院グループ
第4章 顔の見える「地域包括医療」―秋田県横手市・市立大森病院
第5章 健康づくりと地域の“元気”を結ぶ医療―青森市浅虫・医療法人蛍慈会&NPO法人「活き粋あさむし」
第6章 認知症を地域医療連携で支える―北海道・砂川市立病院
第7章 認知症を地域の総合診療医が支える―東京都国立市・医療法人社団つくし会新田クリニック
第8章 再び「療養病床再編問題」について―京都市・財団法人仁風会嵯峨野病院
終章 高齢者医療の未来

著者等紹介

佐藤幹夫[サトウミキオ]
1953年秋田県生まれ。批評誌『飢餓陣営』主宰。フリージャーナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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お空

3
借り本。高齢者医療の現状を知りたくて読んでみたのですが、もう少し軽い感じのが読みたかったんですが(^_^;) 2012/07/21

soto

2
国の施策が医療の実情に合わない場面が多々あるようだ。それを多くのインタビュー・ルポで明らかにする。実体験があまりに少ないので、わからないことも多かったが、おもしろかったので、勢いでどんどんざっくり読んだ。医療と福祉と介護の連携?具体例にもう少し注意しながら読むなり、学ぶなりしないとなぁ。2009/06/04

編集兼発行人

1
二十一世紀初頭の我国における高齢者を対象とした医療に関する考察。全国各地で先進的な取組を実施する病院等に取材して現状や課題を詳らかにしながら展望を見出そうとする構成。施設内外での有機的な連携を齎す高度なマネジメントはポジショニングとケイパビリティとに意識を向けた上での倫理性に裏打ちされたものであることを垣間見る。医療と介護との中間に位置する家庭や地域のリスキーな変容(単身老老無縁長期化)を所与の条件として支援者と被支援者との双方が余生の質を如何様に見定めるべきなのか熟考するためのヒント集として大いに参照。2014/12/09

カイ

1
少子高齢化の問題はは今よりずっと前から地方で存在していた。住民の過半数が65歳以上となると「限界集落」と呼ばれる。これが進むと消滅集落となる。これは過疎化の進む農山村だけの問題ではない。こうした現象はいずれ大都市圏でも起きてくることを危惧している。このような日本全体で進行するであろう限界集落化に対し、地方での取り組みについて後半は事例を紹介している。2013/09/15

烏鳥鷏

0
票狙いに政治家は若者を冷遇し老人を優遇しているとよく言われるが老人もフルボッコにされているのだな。「漫然と全身がよろしくない老人」と「病人・怪我人・障害者」はイコールではないが重なる部分もあるのに、両者を完全なる別枠として扱うよう国は指示し、「介護」と「医療」の分別を図ろうとするが、それは如何なものか、ケースバイケースで対応できるようにしたら、と語る下りに多くページがさかれていた2013/12/17

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