出版社内容情報
話題のウェブ2.0。いったい何が新しいのか。一方でどのような懸念があるのか。情報やコンピュータの本質を基礎から考え直し、社会全体として、真のIT革命実現に向けて、今どういう方策をとるべきかを問う。
内容説明
大きな話題のウェブ2.0。いったい何が新しいのか。どのようなことが可能なのか。民主的平等主義という美名のもとで、逆に、社会的な格差はますます広がっていく懸念はないのか。情報やコンピュータの本質を基礎から考え直し、社会全体として、真のIT革命実現にむけて、今どういう方策をとるべきかを問う。
目次
第1章 そもそも情報は伝わらない(ウェブ情報爆発の時代;足をすくう検索技術 ほか)
第2章 いまウェブで何がおきているか(放送と通信の融合;e‐Japanからu‐Japanへ ほか)
第3章 英語の情報がグローバルに動く(検索自動化の罠;ふたたび人工知能の夢 ほか)
第4章 生きる意味を検索できるか(シャノン情報理論の功罪;生物と機械 ほか)
第5章 ウェブ社会で格差をなくすには(暗黙知と「しみ込み型教育」;自閉症児の学び ほか)
著者等紹介
西垣通[ニシガキトオル]
1948年東京に生まれる。1972年東京大学工学部計数工学科卒業。東京大学大学院情報学環教授、工学博士。専攻は情報学、メディア論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
33
#感想歌 #短歌「情報は伝わらない」のは当たり前相手に辞書がなければ暗号。気をつけよ「強者ますます強くなり弱者ますます弱くなる」こと。 「自閉症」「症状」「処理に近いもの」「ロボット化する子供たち」。 本当に「生命情報」鍵なのか、論理に物理生命社会 2017/03/07
kenitirokikuti
8
2007年刊行。IT基本法とeJapan-戦略は、ようするにブロードバンド、光ファィバーの促進であった。05年頃は頃はまだADSLが大部分。続いて総務省がu-Japanなんとかを計画したそうな(ユビキタスのU)。 D端子とかあった頃だっけ。懐かしくはないなぁ2020/11/07
baboocon
8
「ウェブ2.0」が流行語になった数年前に書かれた本。Googleなど情報検索サービス企業による情報の集中管理されることの危険最、ウェブ検索に頼ることの弊害、ウェブ検索で得られる「情報」の限界などを主張している。まとめとして日本人が情報化社会で生き延びるためには東京への一極集中から超多極分散への移行が必要であり、地域SNSなどと実空間の半永久的な連携による暗黙知の体得をうながしていくことだと締めくくっている。2010/09/27
kaizen@名古屋de朝活読書会
7
すごくちゃんとした情報にもとづいて議論しようとしている。 「生きる意味を検索できるか。」は、本質を突いた問いかけだと思う。 しかし、何か違うような気がする。 オンラインゲームやネットカフェに生息するウェブ社会に埋没した人達や、 仕事上で毎日WEBの更新をし続けなければならない人達に、響かないような内容ではないだろうか。 著者が、ウェブで何をしたいかが明確でないと、第三者的な評論に陥っているのかもしれない。2009/11/06
オランジーナ@
5
ウェブ礼賛論批判が中心の本。話が広く浅くでよくわからない。2016/01/29