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岩波新書
国際連合―軌跡と展望

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  • サイズ 新書判/ページ数 216p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004310525
  • NDC分類 319.9
  • Cコード C0231

内容説明

二一世紀に入っても戦争が相次ぎ、貧困や環境破壊は深刻化するばかりだ。人類の平和と福祉をめざす国連は、いま世界からの不信と期待の目に囲まれているといえよう。過去の成果は何であり、何に挫折してきたのか。今後の道筋はどう描かれるのか。元事務次長による定評ある入門書を、日本の加盟五〇周年を機に二〇年ぶりに全面刷新。

目次

第1章 国連の再生をめざして
第2章 国連誕生への道
第3章 冷戦時代の国連
第4章 冷戦後の国連
第5章 国連は「人類の議会」か
第6章 国連と平和の維持
第7章 人類の福祉を求めて
第8章 事務総長と国際公務員
第9章 国連と日本

著者等紹介

明石康[アカシヤスシ]
1931年秋田県に生まれる。1954年東京大学教養学科卒業。同大学院を経て、ヴァージニア大学、フレッチャースクール、コロンビア大学に留学。1957年から国連事務局に勤務し、政務担当官、事務総長官房補佐官などを歴任。この間、1962年から63年まで職員組合委員長。1974年から79年まで日本政府国連代表部参事官、同公使、同大使を務める。1979年から国連事務次長(広報担当、軍縮担当、人道問題担当)。この間、1992年から1995年まで事務総長特別代表(カンボジア暫定統治機構、旧ユーゴスラビア担当)、1997年末退官。現在はスリランカ平和構築担当日本政府代表、日本国連学会理事長、立命館大学および国際教養大学客員教授、明石塾塾長など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

10
軍縮(136頁~)。重い項目。核=放射能とすれば、条約違反な原発輸出。南北問題は、1959年、オリバー・フランク卿が提起した(143頁)。人間の安全保障。ミレニアム計画は2015年に貧困人口半減ということだったが、どうなのか。2013/07/28

あんさん

6
淡々とした筆致ではあるが、本当にたくさんの要素からなる「平和」への努力が綴られている。地域的な戦争や紛争は絶えず、やはりその背景は一番に経済か。国連と日本に関しての最終章に書かれている、世界への「生き生きとした関心」を高めたいと思う。2021/11/08

オーロラソース

6
伝統的PKOから、冷戦を経て戦後復興も含んだ第二世代PKOに、さらに平和執行的な第三世代PKO、そしてソマリアやルワンダでの挫折を受けて第四世代PKOに至る経緯がわかりやすい。書かれた時期的に第四世代に関する記述が少ないが、ようするに停戦監視・平和構築・人道支援を一つのパッケージとして効果的に運用できる体制ということだろうか。また、紛争に至る前段階の予防外交という面でも国連の役割は大きいと思う。2013/04/09

おらひらお

6
2006年初版。すごく有名な国際連合の基本的な話ですが、ほとんど新知見でした。よく考えると、知っているのは拒否権を持つ五大国だけでした・・・。国連入門書として最適ですね。2012/11/13

むとうさん

3
日本人で国連関係者といえばまずはこの人、といった感じ。国連を第2次大戦の戦勝国、連合国にすぎないと否定する見方、はたまた万能の世界の救世主とする見方、両極端あると思うが、さすが国連を生で見てきた著者、中立的な解説が光る。PKOや湾岸戦争などで大きな役割を果たしながら、特に冷戦中は陣営対立が大きく、パフォーマンスの場となっていた面が否めないとのこと。G20が国際会議としての存在感を増す中で、ほとんどの国家が参加する国連の意義を改めて見直すのに良い本。2011/04/08

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