岩波新書<br> 満州事変から日中戦争へ―シリーズ日本近現代史〈5〉

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岩波新書
満州事変から日中戦争へ―シリーズ日本近現代史〈5〉

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  • サイズ 新書判/ページ数 272p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004310464
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C0221

出版社内容情報

日本人はあれを戦争だと思っていたのだろうか…。
「満蒙の沃野を頂戴せよ」──煽動の背景に何があったのか。長期持久戦に突入していくまでの戦争の論理の諸相。

内容説明

「満蒙の沃野を頂戴しようではないか」―煽動の背景に何があったのか。満蒙とは元来いかなる地域を指していたのか。一九三一年の鉄道爆破作戦は、やがて政党内閣制の崩壊、国際連盟脱退、二・二六事件などへと連なってゆく。危機の三〇年代の始まりから長期持久戦への移行まで。日中双方の「戦争の論理」を精緻にたどる。

目次

第1章 満州事変の四つの特質(相手の不在;政治と軍人;事変のかたち;膨張する満蒙概念)
第2章 特殊権益をめぐる攻防(列国は承認していたのか;アメリカ外交のめざしたもの;新四国借款団;不戦条約と自衛権)
第3章 突破された三つの前提(二つの体制;張作霖の時代の終わり;国防論の地平)
第4章 国際連盟脱退まで(直接交渉か連盟提訴か;ジュネーブで;焦土外交の裏面)
第5章 日中戦争へ(外交戦;二つの事件;宣戦布告なき戦争)

著者等紹介

加藤陽子[カトウヨウコ]
1960年埼玉県に生まれる。1989年東京大学大学院博士課程単位取得退学。専攻は日本近代史。東京大学大学院人文社会系研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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飯田健雄

47
やはり、東京裁判を知るには、満州事変までさかのぼる必要があることを認識。著者の加藤さんは、「さかのぼり日本史」をNHKでやっていたことを思い出した。この本を読むと、現在でも、日本の右に属する人々が、太平洋戦争を、大東亜戦争と呼称することがよく理解できる。盧溝橋事件は、インパール作戦で、鬼畜「牟田口」と呼ばれた連隊長と一木清直大隊長(ガダルカナルで戦死)で、直接的に起こされたことも知った。とにかく、日中戦争は、20世紀におけるナポレオンのモスクワ遠征のようなもんで、敵が逃げた勝利の連続だったんだな、、2017/08/07

みねたか@

33
複雑な時代背景を丁寧に解説してくれるが理解がおいつかない。30年代,世界的な経済危機,アメリカなき国際連盟の中途半端な調整機能。国内では軍が疲弊する農村で不安と反中国感情をあおり,満州において対ソ戦をにらんだ資源の補給路確保を目指す。一方で日露戦争後の外債の重圧は、弱腰と見える講和姿勢の排除と対中国戦線拡大を招く。陸軍は対中戦線拡大後も対ソ戦を見据え訓練も浅い後傭兵部隊を南部戦線に配置。モラルの低下が南京の惨劇の要因ともなった。かなりミスリードもあると思うが,これが今の私の認識。2019/10/23

A.T

30
1928年陸軍内研究会の木曜会(出席者 長田鉄山、鈴木貞一、東条英機ら)で、石原莞爾が行った報告 「対露作戦の為には数師団にて十分…全支那を根拠として遺憾なくこれを利用せば20年でも30年でも戦争を継続することを得」「戦争により戦争を養う」、世界恐慌時に軍事費を必要としない戦争論によって経済効果に目をくらまされた陸軍による杜撰な戦争遂行の理屈。本書には網羅されないが1939ノモンハン、1941太平洋戦争開戦がその延長にあることが想像できる。2021/08/09

まると

27
日本を破滅的な戦争へと導いたこの時期の主な出来事について、様々な補助線を引きながら詳述している。列強や日本の動き方を探る時、著者は一貫して各国の経済事情とその利益がどこにあるのかを念頭に置いているようだ。確かに1930年代前半、米国は世界恐慌からの立ち直り期で極東への干渉は限定的だったし、ソ連は農業政策の失敗で混乱期にあり日本に宥和的だった。日本の華北分離工作もベースにあったのは経済問題。それらを背景に日中のキープレイヤーたちが何を意図していたのかを歴史学者の鋭い視点で考察しており、学ぶところが多かった。2024/04/07

yamahiko

23
外交戦略に比重をおき、キーマンのポイントとなる言説を要所に記述。丹念に読み進めることで、大戦に至る「何故」の疑問に、一面だが良く応えてもらえる良書だと感じました。中国側の状況の記載も理解を助けるうえでとてもありがたかった。2017/04/15

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