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岩波新書
溥儀

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  • サイズ 新書判/ページ数 251,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004310273
  • NDC分類 288.492
  • Cコード C0223

内容説明

三度皇帝となり、後半生は「人民」として生きたラストエンペラー溥儀(一九〇六‐六七)。三歳で清朝最後の皇帝として即位、辛亥革命後の張勲の復辟による二度目の即位、満州国の「傀儡」皇帝、東京裁判での証言、戦犯管理所での「人間改造」、自伝『我が前半生』の執筆、文革中のガンとの闘いなど波瀾に満ちた数奇な生涯をいきいきと描く。

目次

第1章 近代化の波のなかで
第2章 紫禁城の虜囚
第3章 天津日本租界で
第4章 日本への失望と期待
第5章 傀儡皇帝としての日々
第6章 シベリア捕虜収容所時代
第7章 人間改造という実験
第8章 北京での後半生

著者等紹介

入江曜子[イリエヨウコ]
1935年東京に生まれる。慶応義塾大学文学部卒業。現在、作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

52
「数奇な運命を生きた」という言葉だけではとても物足りない。日本の作った傀儡国家の皇帝になったこと、幼少時に普通の生活能力・感覚を培えなかったことは、晩年の文革時代を考えると悲劇だろう。時代に翻弄された人生と見えるが、その時々の情勢に合わせて、容易に自分を合わせてしまえる力は、確かに「したたかさ」と言えるかも知れない。一市民となった晩年も、想像していたより波乱に満ちていた。まさに激動の人生。2019/01/12

おらひらお

9
2006年初版。満洲国皇帝時代より、その前と後に焦点を当てた一冊です。溥儀は三度皇帝になり、三度それを失う人生でしたが、その遺骨も三度流転したそうです・・・。今後このような人物が出現しないだけに面白く読むことができました。あと溥傑の妻の浩のイメージも少し違うものでした。すこし、関連書籍を読もうと思います。2013/05/18

和草(にこぐさ)

8
ラストエンペラーを見て。2017/09/01

雲をみるひと

6
溥儀の生涯にふれた本。溥儀は近年でも稀有な運命を辿った人なので、新書でありながら物語として読み応え充分。このような漫画のキャラクターのような人がわずか50年前に存在していたことに感慨を覚えた。2018/07/12

ぎすけ

6
清国最後の皇帝、溥儀の即位〜中国の一市民として生涯を終えるまで分かりやすく書いている。溥儀本人の自伝や弟の溥傑の妻浩の自伝などを併せて読むと、この本とそれぞれの視点での違いが比較できて面白いかも。溥儀の方は未読なのでまた読みたい。2010/07/22

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