岩波新書
メディア社会―現代を読み解く視点

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  • サイズ 新書判/ページ数 221p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004310228
  • NDC分類 361.45
  • Cコード C0236

内容説明

ITの急速な進展など、加速する情報化社会において、メディアの果たす役割はますます重要になっている。私たちはメディアの現状をどうとらえ、どう接するべきか。そもそもメディアの本質とは何か。小泉政治やライブドア事件など、さまざまなニュースや社会現象の分析を通し、メディアと現代社会のありようを鋭く読み解く。

目次

1 「メディア」を知る(「メディア」とは何か;「情報」とは何か;メディアと「記憶」)
2 メディアの「現在」をどうみるか(ジャーナリズムを取り巻く環境;変わる「輿論」と世論調査;メディア政治とドラマ選挙)
3 変動するメディア社会(メディアの文化変容;テレビのゆくえ;脱情報化社会に向けて)

著者等紹介

佐藤卓己[サトウタクミ]
1960年広島県生まれ。1984年京都大学文学部史学科卒業。86年、同大大学院修士課程修了。87‐89年、ミュンヘン大学近代史研究所留学。89年、京都大学大学院単位取得退学。東京大学新聞研究所・社会情報研究所助手、同志社大学文学部助教授、国際日本文化研究センター助教授を経て、京都大学大学院教育学研究科助教授。専攻はメディア史、大衆文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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白義

14
いかにも教科書的なタイトルに岩波新書という硬そうなレーベルからの切れ味が鋭く、時事に密着しながらも歴史からの理論的考察が光る濃密なメディア時評。これらの時評の執筆時期は小泉劇場が大躍進していた2005年頃の連載。だがそこで安易に劇場型政治が、とクリシェに飛びつかず、そんな劇場を作っているのはそれを批判している当のメディア自身なのでは?と懐疑し、安直な現在とファシズムとの対比が生む広範な冷笑主義の危険性を唱えるのは先見性がありすぎる。ドラマやゲームの暴力よりニュースのショー化のほうが問題だというのは実に正論2017/04/22

軍縮地球市民shinshin

10
2004-05年までの時事問題を評論した「京都新聞」の記事を中心に書籍化したもので、2006年刊行。古書店で100円ぐらいでなんとなく購入していたのを思い出して読んでみた。佐藤さんの見解はいずれも中立なものだと思っているので、本はよく買っている。メディア史というのを専攻するとこうなるのかなぁと思う。2016/04/24

もち

6
少し古いが、参考になる切り口はいくつも得られたように思う。ただ、やはり鵜呑みにはできないし、もう少し踏み込んで勉強していきたく思う。2017/08/01

kaizen@名古屋de朝活読書会

4
標題を変えよう, 「メディア社会2005」とか,時代を限定していることに価値がある。 メディア社会の原理は,国境を超えることにある。 インタネットにしても,CNNにしても。 分かりきったことが書いてないのが残念。岩波新書百一覧掲載http://bit.ly/10CJ7MZ2012/08/04

脳疣沼

3
メディア論を時事ニュースと絡めて華麗に説く。「冷静になれよ」と言われている感じ。岩波新書でこの題名だと、ちょっと面倒くさい臭いがして読むのをためらってしまうが、良い本である。2016/07/12

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