内容説明
歴史家、聖者、予言者、画家…地中海をとりまく世界を生きたとびきりの人物十二人を選び、二人を一組として、時を超え、地域を超えて交錯するその軌跡を描きだす。五千年にわたっていくつもの文明を育んできた地中海の輝きから読み取れるものはなにか。人とトポスを凝縮して語る、歴史エッセイの妙を味わっていただきたい。
目次
第1章 歴史:巡歴のかなたに見たもの―ヘロドトスとイブン・ハルドゥーン
第2章 科学:アレクサンドリアの灯火―アルキメデスとプトレマイオス
第3章 聖者:造作される修行イメージ―聖アントニウスと聖ヒエロニムス
第4章 真理:ふたつの世界が響きあう―イブン・ルシュドとマイモニデス
第5章 予言:厳粛な思索と表現により―ヨアキムとノストラダムス
第6章 景観:眺望にあたいする都市へ―カナレットとピラネージ
著者等紹介
樺山紘一[カバヤマコウイチ]
1941年東京生まれ。東京大学文学部卒、同大学院修士課程修了。印刷博物館館長、東京大学名誉教授。専攻は西洋中世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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