岩波新書<br> 西洋哲学史―近代から現代へ

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岩波新書
西洋哲学史―近代から現代へ

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  • サイズ 新書判/ページ数 261,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004310082
  • NDC分類 133
  • Cコード C0210

内容説明

はたして「神は死んだ」のか。言葉はどこまで「経験」を語りうるか―デカルト以降の西洋哲学は、思考の可能性と限界とをみつめながら、自然科学の発展や世界史的状況と交錯しつつ展開してゆく。前著『西洋哲学史古代から中世へ』につづき、哲学者が残した原テクストから思考の流れをときほぐしてゆく、新鮮な哲学史入門。

目次

自己の根底へ―無限な神の観念は、有限な「私」を超えている デカルト
近代形而上学―存在するすべてのものは、神のうちに存在する スアレス、マールブランシュ、スピノザ
経験論の形成―経験にこそ、いっさいの知の基礎がある ロック
モナド論の夢―すべての述語は、主語のうちにすでにふくまれている ライプニッツ
知識への反逆―存在するとは知覚されていることである バークリー
経験論の臨界―人間とはたんなる知覚の束であるにすぎない ヒューム
言語論の展開―原初、ことばは詩であり音楽であった コンディヤック、ルソー、ヘルダー
理性の深淵へ―ひとはその思考を拒むことも耐えることもできない カント
自我のゆくえ―私はただ私に対して存在し、しかも私に対して必然的に存在する マイモン、フィヒテ、シェリング
同一性と差異―生命とは結合と非結合との結合である ヘーゲル
批判知の起源―かれらは、それを知らないが、それをおこなっている ヘーゲル左派、マルクス、ニーチェ
理念的な次元―事物は存在し、できごとは生起して、命題は妥当する ロッツェ、新カント学派、フレーゲ
生命論の成立―生は夢と行動のあいだにある ベルクソン
現象の地平へ―世界を還元することで獲得されるものは、世界それ自体である フッサール
語りえぬもの―その書は、他のいっさいの書物を焼きつくすことだろう ハイデガー、ウィトゲンシュタイン、レヴィナス

著者等紹介

熊野純彦[クマノスミヒコ]
1958年神奈川県に生まれる。1986年東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。専攻は倫理学、哲学史。東京大学助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

抹茶モナカ

32
西洋哲学の通史を新書で出版したもの。哲学者のエッセンスを学びたい、と、手にとったけれど、撃沈。どんな学問もそうだけれど、簡単に学べるものってなくて、この本も難しくて、通読しただけのレヴェル。自分の中に知識があって、それを通史として整理するレヴェルに達していないので、哲学のわからなさを実感。「うむ、わからないな~。」と、思いながらの読書。哲学的センスが欲しくて、哲学の本は少し意識的に読むようにしているけれど、哲学書には突入できないままです。2017/01/19

壱萬弐仟縁

32
前巻よりも書きこみは少ないが、前巻の流れで引き続き購入してあった。哲学史と哲学そのものは、べつのものというわけではありません(ⅰ頁)。ロック『人間知性論』の主題:じぶんたち自身の能力をしらべること。問題は、人間の知識の起源、確実性ならびに範囲を探究すること(42頁)。 問題とするのは、信念、意見、同意の根拠と程度(43頁)。彼は人間をとうてい信頼できない被造物の群れとみなしている(56頁)。ルソーは、こわれやすい夢想を紡ぎだす詩人であった(119頁)2015/05/24

ころこ

27
小説を読むときに、テクスト主義かキャラクターに着目するか大きく分かれます。哲学史を同様の観点からみた場合、哲学者の単位で章立てがあるため本書はいっけん後者かと錯覚しますが、実態は前者のテクスト主義に近い書き方といえるでしょう。実際には、各章でテーマが設定されており、前後の流れを重視してそのテーマに沿った各哲学者の議論を紹介しています。3章におけるロックの観念論から5章のバークリーの認識論、、続いて6章のヒュームの経験論へ、ロックの言語論は7章のコンデヤック、ルソーの言語起源論へという具合です。他には、フレ2018/09/07

SOHSA

25
前著に続き読了。中世以降の西洋哲学の思想家は、キリスト教とどう向き合い、どう折り合うかに苦悩していたように見えた。もしも神の存在を否定するという意味ではなしに、神の存在を前提としない思考が可能であったなら、現代思想は別の展開をみていたかもしれない。信仰や宗教が実生活の基礎として根源的な位置を占めない現代の日本人には、それゆえに西洋哲学を難解に感じるのだろう。本書を通じて西洋哲学史の展開の必然性が少し理解できたような気がする。時をおいて再読したい。2013/06/07

かんがく

14
デカルト〜レヴィナスの哲学史概説。なかなか歯ごたえがあるが、しっかりと読み進めれば理解が進む文章。引用が的確かつ豊富で、各哲学者が何を特に重視したかがわかる。基本的に哲学は数学と切ることが出来ないと感じた。2019/12/06

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