岩波新書
壊れる男たち―セクハラはなぜ繰り返されるのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 225p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004309963
  • NDC分類 367.9
  • Cコード C0236

出版社内容情報

「合意だったはず」「自然のなりゆきで」――告発されて「加害者」となった男性たちは、事態を理解できず、相変わらずの言い訳を口にすると茫然と立ち尽くす。彼らはなぜ自らの加害性に無自覚なのだろうか。相談現場で接した多くの当事者の声を通して、「セクハラをする男たち」の意識のありようを探るノンフィクション。

内容説明

「合意だったはず」「自然のなりゆきで」―告発されて「加害者」となった男性たちは、事態を理解できず、相変わらずの言い訳を口にすると茫然と立ち尽くす。彼らはなぜ自らの加害性に無自覚なのだろうか。相談現場で接した多くの当事者の声を通して、「セクハラをする男たち」の意識のありようを探るノンフィクション。

目次

第1章 「女性相談窓口」に現れる男たち(男たちが「女性相談窓口」に;労働相談にも“男性問題” ほか)
第2章 男たちのエクスキューズ―「魔が差した」というウソ(訴えられるはずがない;「大人の女」にかける願望 ほか)
第3章 引き裂かれた性(妻には知られたくない;夫の見せた別の顔 ほか)
第4章 男が壊れる(セクハラを“する男”と“しない男”;暴走のスプリングボード)

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

rico

75
うーん、とことん身勝手な勘違いオヤジのオンパレードに、ムカつくのを通り越して、何かもう目眩が…。昔からあったことで、セクハラという概念ができたことで可視化されたという面はあるにせよ、なに、こいつら。彼らが、既に壊れまくってるのはわかった。ではその要因は?対策は?10年以上前に出版されたものとはいえ、岩波にしては踏み込みが浅い感じがして、少々残念。自分より弱かったり文句を言わない(言えない)存在に対して、マウントしまくることでしか、自分を保てない人々は、減ったりはしていないのだから。2020/01/24

こばまり

60
社会的な立場を利用して独りよがりな恋愛感情や性欲を満たそうとする輩は、社会的に抹殺されても仕方がない。紹介事例の救いの無さに気が滅入り、刊行から15年経ても大勢に変化がないと思われ気が滅入る。2021/03/12

GAKU

54
15年程前の刊行なので、今どきここまで露骨なセクハラをする男達がいるのだろうか?というのが率直な感想。ただ先日の東京五輪組織委員の元会長の発言しかり、未だセクハラ、 男女差別の自覚のない男達は、世の中に沢山いるんだろうな。 2021/03/23

スノーマン

31
これを読むと、若い女の子だからセクハラに遭うというわけではないのだと考えを改める。。『おかしい』ことにいち早く気づき身を守るためには、ムカつくけどこんな男がいるという知識が女側にも必要なのか。悪いことを認めて謝ってほしいのに、向こうからしたら自分の方が悪いみたいになってるって、本当腹が立つを通り越してる。スクールセクハラもそうだけど、自分の立場が上であるということか無意識すぎて、立場が弱い相手への想像力が欠如している。2020/03/30

Narr

23
セクハラなど労働に関する相談窓口に立つ著者による、男性視点でのセクハラ加害者(男性)の分析本。主に職場で発生したセクハラを例に、被害女性の供述と加害男性の供述の食い違いを起点にして、加害男性側の理屈(言い訳)を掘り下げる。そこから職場での力関係、ジェンダーバイアスなどの構造的なハラスメントの背景を指摘。更に、増加するセクハラの原因を告発の顕在化のみに留めず、男性が自らち抱く閉塞感や不安を差別に転嫁した形の反動だと指摘している点はなるほどと感じた。男性は己の弱さを受容するためにも自身と向き合う必要がある。2021/04/26

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