内容説明
統一後から現在まで、ドイツを揺るがした議論とは何だったのか。東独の過去の問題、統一に伴うさまざまな困難、外国人への差別と暴力、ナショナリズムの高揚、さらにはNATOの域外派兵、アフガニスタン出兵とイラク戦争などをめぐる知識人の議論を紹介し、現代ドイツの政治と社会の諸相を浮き彫りにする。
目次
第1章 ドイツ統一―国民国家の再生?
第2章 統一のきしみ
第3章 ネオナチの暴力―庇護権問題
第4章 中部ヨーロッパの大国?
第5章 新たな国際情勢の中で
第6章 過ぎ去らない過去
第7章 EU統合の深化とカントの希望の再生