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岩波新書
邪馬台国論争

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  • サイズ 新書判/ページ数 217,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004309901
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C0221

内容説明

大和(畿内)か九州か。邪馬台国をめぐる論争は、日本史のみならず東洋史・考古学・文化人類学などの学界にも波及して、この百年、絶えることなく続けられてきた。現在も決着はついていない。「本国中心主義」批判の観点から大和説を主張した内藤湖南を中心に、知られざる逸話を織り交ぜて論争史をたどり、その行方を展望する。

目次

第1章 一〇〇年前の邪馬台国論―久米邦武と喜田貞吉
第2章 本格的論争の開始―内藤湖南と白鳥庫吉
第3章 論争の展開―内藤湖南と橋本増吉
第4章 文献考証から考古学的研究へ―富岡謙蔵と梅原末治
第5章 大和説の盛行と古鏡論争―笠井新也と小林行雄
第6章 邪馬台国をめぐる国家論と三角縁神獣鏡論争―末松保和と井上光貞

著者等紹介

佐伯有清[サエキアリキヨ]
1925‐2005年。1957年、東京大学大学院国史学専攻修了。北海道大学文学部教授・成城大学文芸学部教授を歴任。専攻は日本古代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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i-miya

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2013.09.29(初読、初著者)佐伯有清著。 2013.09.29 (カバー) この百年間、絶えることなく長く続く論争、「本国中心主義」批判の観点から、大和説を主張した内藤湖南を中心に知られざるエピソードをおりまぜた論争史。 (佐伯有清) 1925-2005。 1957、東京大学大学院文学研究科国史学専攻修了。 北海道大学教授、成城大学文芸学部教授を歴任。 (索引) 荒い剥製、新井白石、石川啄木、稲葉〇吉、井上光貞、上田正昭、梅原末治、江田(村)古墳、大和岩雄、狩野亨吉、『魏志』倭人伝、喜田貞吉、 2013/09/29

i-miya

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2013.10.02(つづき)佐伯有清著。 2013.10.02 (あとがき) 内藤湖南は、1919()T08、2月、『歴史と地理』誌上で、「日本上古の状態」と題し「この国は、明治以降史学が盛んになったが、「本国中心主義」が依然国史界を支配している。すこしきわどい研究法を用いると神職及び教育家等から道具外れの攻撃を受けることを常とした」 攻撃とは、(1)1892.01-03、久米武邦の『神道は祭天の古俗』事件と、(2)1911.02、喜田貞吉の『南北朝正閏問題』事件であったに違いない。 2013/10/02

i-miya

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2013.10.05(つづき)佐伯有清著。 2013.10.04 内藤湖南、「「倭国」とは少なくとも日本の西半分全体を意味するものであって、単に倭人を九州に居った民族、さらに限って隼人族というような見解は、本国中心主義の偏見であって、私はそれをとらない」  内藤、「卑弥呼、神宮皇后旧説引き戻し論」表明しつつ、邪馬台国論や卑弥呼の研究を行ったのは「本国中心主義」打破が目的であったろう。  2013/10/05

i-miya

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2013.10.09(つづき)佐伯有清著。 2013.10.09 その後各地に出土していた古鏡に注目、富岡謙蔵(1873-1918)、梅原末治(すえじ)が注目、考古学的研究の重要性。 ◎内藤湖南の画期的論文。 -引き戻し論。 久米邦武の考証時代は終わった論、を否認する。 諸板本との比較、重視、松下見林(けんりん)(1637-1703)や、新井白石(1657-1725)以来200年間の「卑弥呼旧説」への引き戻し論、展開した。 内藤湖南は、卑弥呼を倭姫命(やまとひめのみこと)に比定する説。 2013/10/09

i-miya

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2013.10.06(つづき)佐伯有清著。 2013.10.05 (はじめに) ◎久米邦武と内藤湖南。 久米=1839-1931、内藤=1866-1934。 久米=20世紀初頭、最初に邪馬台国九州説。 内藤=邪馬台国大和説。 二十世紀最大の貢献。 久米=考証の時代は終わった、これからはその地を探験すべき時期なり。 内藤=小生の卑弥呼神功旧説引き戻し論は、その後いろいろの証拠により舎人親王が三国志、並びに晋起居注(しんのききょのちゅう)を閲覧したことは確かなことである」という文言。 2013/10/06

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