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岩波新書
医療の値段―診療報酬と政治

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  • サイズ 新書判/ページ数 207p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004309895
  • NDC分類 498.13
  • Cコード C0236

出版社内容情報

多くの人が、病院の窓口で請求される金額について特に疑問も抱かずに支払っているのではないか。医療の値段はどのように決定されているのか。医師会をはじめ、各関連団体は、どのようにかかわっているのか。
歴史的な経緯をたどり、複雑な仕組みを解きほぐし、公正で誰もが納得できる有り様を考える、医療政策論の試み。

内容説明

多くの人が、病院の窓口で請求される金額について特に疑問も抱かずに支払っているのではないか。医療の値段はどのように決定されるのか。医師会をはじめ、各関連団体がどのようにかかわっているのか。歴史的な経緯をたどり、複雑な仕組みを解きほぐして、公正でかつ誰もが納得できるありようを考える、医療政策論の試み。

目次

序章 病気を治すのにいくらかかる
第1章 医療の値段の決められ方
第2章 利益団体と医療―医療費をめぐる政治史(1)
第3章 医師会と医療費―医療費をめぐる政治史(2)
第4章 かかりつけ医制度と医療費
第5章 「医療の値段」と政治―日歯連事件からの検証
終章 公正な医療の値段とは何か

著者等紹介

結城康博[ユウキヤスヒロ]
1969年生まれ。淑徳大学社会福祉学部卒業。法政大学大学院修士課程修了(経済学修士)。法政大学大学院博士課程修了(政治学博士)。現在、高齢者現場で社会福祉士・ケアマネジャー・介護福祉士として勤務。研究領域は社会保障論、社会福祉学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

28
医療の点数や薬価がどのように決められているのか、どういう仕組みになっているのかといった基本的なシステムは例え健康な方であっても知識を持っていたほうがよいと思う。2015/02/03

星空の挑戦者

6
後半のロビイストとして(過去形のほうが良いかも?)の医師会との関わりについて著者の視点が良い。これこそ少し前の時代なら当たり前すぎて全くおかしいとは思えなかったわけだが。海外の医療、特に新興国のそれが日本以上に先進的だったりする理由が何となくわかる。著者の指導者が私も講義を受けたことがある教授だったりして嬉しい。著者の今後に期待しています。2010/07/21

田畑

2
医療の値段を決めるプロセスがよくわかった。一口に診療報酬制度といっても、多様な利害関係が絡み合っているのね。日歯連事件が示唆的。2014/05/04

aki

1
「医療の値段」というタイトルだが、医療の値段についてふれているのは序章と第1章のみ。第2章以降は利益団体、武見太郎、医師会、日本歯科医師会事件と医療の値段とは関係ない項目が並ぶ。思うに最初予定していたタイトルは副題の「診療報酬と政治」で、最後の最後で「医療の値段」に変えたのではないかしらん。「薬価の算定」とか、「DPC(診断群分類包括評価)」とか、「医療の値段」関係で知りたいことは目白押し。新書レベルで、そのへんにふれた本が欲しいぜ。ちなみに江田や海江田へのインタビューはいらん。なんの影響力もないし。2022/01/13

讃壽鐵朗

1
今回の診療報酬改定後に読んだのだが、果たしてタイミングがよかったのか。 是非、著者にはすぐにでもこの改定に基づいたものを書いて貰いたい。全般に分かりやすく読めたが、例の日歯連事件については詳しすぎるのではないか。 単に一般市民の保険制度への疑惑を強めるマイナス方向の意義しかなく、もっと終章にあるような前向きなプラス方向の論議が欲しい。 しかし、日本国民は何故に最も重要な生命のためにかかる費用を惜しむ気持になるのかと感ずる。2013/11/28

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