岩波新書<br> 働きすぎの時代

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岩波新書
働きすぎの時代

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  • サイズ 新書判/ページ数 216,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004309635
  • NDC分類 366
  • Cコード C0236

出版社内容情報

死にいたるまで働いてはいけない!
何が人びとを、ひいては社会全体を追い立てているのか。
様々な職場からの声なき悲鳴の実態に迫る。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NICK

9
過剰な労働は過労死、過労自殺およびその兆候ともなる心身の不調を引き起こす。自分の友人も月120時間ほどの残業で精神的にひどく参っていた時期がある。この本は10年前に出版されたものだが、心身に悪影響を及ぼすほどの長時間労働がグローバル経済、ITの発達、過剰な消費、正規雇用と非正規雇用の二極化によって引き起こされているという分析は現在にもぴたりと当てはまる。むしろ労働環境は10年前から、いや10年前より悪化しているのかもしれない。残業代ゼロ法案という究極の規制緩和が閣議決定されたそうだが、労働者に未来はあるか2015/07/26

Takao

8
2005年8月19日発行(2005年11月10日、第5刷)。買ってから大分長い間書棚に眠っていたが、10年以上を経て読み終えた。読後の第一の感想としては、もっと早く読んでおくべきだったということ。10年を経たが、労働時間をめぐる情勢には大きな変化はないと思う。本書では、グローバル資本主義、情報資本主義、消費資本主義、不rーター資本主義の4つの視点から「働きすぎ」について分析を行っている。第5章で取り上げられている「労働時間の歴史」に興味を持った。引用されている角山栄『時計の社会史』を読みたくなった。2017/12/12

kubottar

8
ネットや携帯電話のお陰で仕事は楽になるかと思いきや24時間仕事が出来る環境になっただけだった・・。思うに、大量生産・大量消費の時代が終わらなければどうしようもない流れでしょうね。2014/09/16

sk

6
労働時間が世界的に長くなってきている社会的要因を分析。興味深い。2018/10/24

Yasomi Mori

3
立ち読み。1980年代にアメリカで台頭してきた株価至上主義経営の思想は、株主を重視し、経営者に短期的利潤の追求を強いる事態を招いている。グローバリゼーションの進展にともない、国内労働者は海外労働者とのグローバルな競争にさらされる。情報ツールの発達は職場と家庭の区別をなくしてきた。これらの複合的要因による“働きすぎ”現象。「労働時間の個人化」、「自発的な働きすぎ」の派生問題などに言及。個人や労働組合、企業レベルでの対策以上に法や制度の規制・整備が不可欠だが、一国家のレベルを超える問題だけになかなか困難。2016/03/20

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