岩波新書<br> だます心 だまされる心

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岩波新書
だます心 だまされる心

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  • サイズ 新書判/ページ数 194p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004309543
  • NDC分類 147
  • Cコード C0211

出版社内容情報

「だまし」には大きな魅力がある。巧みな手品や小説、だまし絵などは、存分に楽しめる。しかし、その魅力にのめりこんで、悪徳商法の被害など、危ういところへ連れていかれることも多い。さまざまな「だまし」のテクニックや狙いを紹介しながら、「だまされ」への道は何か、だまされないためにはどんな姿勢が必要なのかを解説する。

【目次】

はじめに

1章 トリック――人為的な不思議現象にはタネがある
 手品――常識の虚をつく錯覚美化の技芸/手品のルーツを探る/「スプーン曲げ」騒動の中で/「気」を送る?/部分から全体を推定する危うさ

2章 文学・芸術の中の「だまし」――ユーモアあふれるウソ
 推理小説の世界――作者が仕込む「だまし」を味わう/「口品」に仕組まれた「だましの話芸」/「任せた」は「俺は知らん」の丁寧語――「だまし」の川柳を楽しむ/目の錯覚を利用する――「だまし絵」を楽しむ

3章 霊とカリスマの世界
 「こっくりさん」は霊のなせる技か?――「予期意向」と「不覚筋動」/幽霊商売大流行/幽霊詐欺商法の流行/空中浮揚は超能力?――教祖の「超能力」を演出する/手品が「物質化現象」の超能力に見える危うさ/「霊視商法」詐欺事件

4章 科学者もだまされる
 錯誤に陥った科学者/脚気をめぐる論争と森鴎外の錯誤/物理学者・長岡半太郎の錯誤/細菌学者・野口英世の錯誤/フォン・オステンとクレバー・ハンス/プングストの解明/クレバー・ハンス錯誤/人騒がせな「愉快犯」のいたずら――マッチ・ポンプ式の「だまし」/ピルトダウン人をめぐる社会的犯罪――科学が暴いた詐欺/ミステリー・サークル――麦畑に出現した不思議な円環/虹による地震予知――「自分宛の葉書」による演出

コラム 自然の中の「だまし」名人
 生き延びる手段としての防衛的「だまし」――何かになりすます/補食の手段としての「攻撃的だまし」――巧妙な生きるための知恵/なぜ「だましのテクニック」は進化したのか?

5章 実生活にひそむだまし――思い込みと欲得の落とし穴
 「客観的命題」と「主観的命題」を区別する/錯誤の世界への入口――思い込みの危険性/おもしろい「思い込み度テスト」――あなたならどう答える?/F・アバグネイル著『華麗なる騙しのテクニック』の衝撃

6章 だましの社会現象――政策誘導のための「だまし」
 「ナイラの証言」/真実を写さなかった写真/全部ホントのことを言って、全体として錯誤に導く方法/必要な「スケプティクス」の視点

7章 どうすればだまされないか?
 悪徳商法のあの手この手/振り込め詐欺あの手この手/電子空間での詐欺事情/だましの道への二つの落とし穴/「そんなことできるのなら、どうしてこうしないのか」

おわりに

内容説明

「だまし」には大きな魅力がある。巧みな手品や小説、だまし絵などは、存分に楽しめる。しかし、その魅力にのめりこんで、悪徳商法の被害など、危ういところへ連れていかれることも多い。さまざまな「だまし」のテクニックや狙いを紹介しながら、「だまされ」への道は何か、だまされないためにはどんな姿勢が必要なのかを解説する。

目次

1章 トリック―人為的な不思議現象にはタネがある
2章 文学・芸術の中の「だまし」―ユーモアあふれるウソ
3章 霊とカリスマの世界
4章 科学者もだまされる
5章 実生活にひそむだまし―思い込みと欲得の落とし穴
6章 だましの社会現象―政策誘導のための「だまし」
7章 どうすればだまされないか?

著者等紹介

安斎育郎[アンザイイクロウ]
1940年東京生まれ。東京大学工学部卒。工学博士。同大学医学部勤務後、1986年立命館大学経済学部教授、88年国際関係学部教授。同大学国際平和ミュージアム館長。日本平和学会理事。ジャパン・スケプティクス(超自然現象を批判的・科学的に究明する会)会長。オカルト批判の著書多数。専門は放射線防護学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

91
名うてのマジシャンで学者でもある著者が様々なだましの現場やトリックの種明かしをしてくれています。騙されてしまう経緯を詳しく説明することによって如何に騙されないかをわかりやすく解説してくれています。最近の振り込め詐欺などの手口を見るとかなり防げるものがあるように感じるのですがかなり時間をかければいいと思うのですが。やはり相手も研究してますね。2019/02/05

壱萬弐仟縁

11
真っ先に思うのは、未だに後を絶たない、振り込め詐欺が原型の、各種詐欺事件。かけがえのないお金を出してしまう心理とは。2章には、岩波新書にしては珍しい、漫画が入った説明。川柳の紹介も。エッシャーのだまし絵(47頁、高校の担任O先生から年賀状にあった)も、B→Aという落差で水が落ちているように見えるが、Bの方が奥にあるので低い位置にあるのでは? の矛盾。向かい合った古代エジプトの女性の挿絵も面白い(48頁)。よく考えついたな。一人の女性にも見える。動物もまた、敵を騙して捕食したりしているな。ズルいのかどうか。2013/08/10

たいそ

6
「マッチポンプ」、「クレバー・ハンス錯誤」とは何か。「理性的」だとだまされないのか?だまされないための「処世の知恵」とは? 「岩波新書だから」などといった思い込みでだまされないようにするための心構え。2011/08/05

みなみ

5
再読です。性善説な私はなんだか1番にだまされそう。思い込みは捨てないと。2022/07/10

たくのみ

5
手品やトリックを使って人を騙す手口。ミスリードうまく使ったミステリー。科学者も騙される疑似科学や錯誤の数々。野口英世も森鴎外も、思い込みで大失敗をしている。旧石器土器の捏造、「賢い馬ハンス」の秘密。世界が騙された、こんな手口と事件があったのか。現代の振り込め詐欺に至るまで、騙しの世界が、深くて広く面白い。2016/10/06

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