岩波新書
サルトル - 「人間」の思想の可能性

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  • サイズ 新書判/ページ数 197,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004309482
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C0210

出版社内容情報

現代に「参加」して生きるとはどういうことか?
サルトル生誕百年。世界的に血なまぐさい暴力が繰り返される今こそ、「人間とは何か」を問い続けた二十世紀最大の知識人の思想が、新たなリアリティとともによみがえる。

【目次】

まえがき

I 『嘔吐』から─出発点
 1 私にとっての『嘔吐』
 2 <人間>の思想の萌芽
 サルトルの肖像─1

II 戦争、収容所、占領─戦時下の思想形成
 1 <奇妙な戦争>と戦中日記
 2 『存在と無』を読む
 3 <アンガジュマン>思想の形成
 サルトルの肖像─2

III 自由の実現は可能か─戦後の展開を読む
 1 実存主義宣言
 2 自由と連帯─小説『自由への道』と戯曲群
 3 『聖ジュネ』または非人間の復権
 4 家族論として読む『家の馬鹿息子』
 サルトルの肖像─3

IV 闘うサルトル─知識人としての〈参加〉
 1 マルクス主義との格闘─『方法の問題』から『弁証法的理性批判』まで
 2 「サルトルを銃殺せよ」─アルジェリア戦争
 3 五月革命と毛派
 4 葬儀の日
 サルトルの肖像─4

V サルトル再審─二十一世紀へ
 1 <父親殺し>の後に
 2 破壊者/建設者、サルトル
 3 友愛と暴力、そして倫理
 4 人間化の運動─二十一世紀のサルトル

あとがき/参考文献/略年譜