内容説明
勤めていた工場の廃業によって、小関さんが50年間誇りにしてきた肩書「旋盤工・作家」が消えた。仕事を守りつつ、生活と現実から実感する喜びと悲しみを作品として書くことは、人生にどんな意味をもつのか。いま、自分と社会について深く考えるために文章を書こうとする人々に表現することの精神と方法を、自らの体験をもとに語る。
目次
1 働きながら書く
2 わたしの読書術
3 走り書きのメモから教えられる
4 編集者との出会い
5 小説の取材、ノンフィクションの取材
6 町工場巡礼の旅をする
7 旋盤工・作家のナカグロ
著者等紹介
小関智弘[コセキトモヒロ]
1933年東京に生まれる。都立大附属工業高校卒業後、51年から大田区内の町工場で働きつつ作家活動をつづける。2002年、つとめ先の工場閉鎖により51年間の旋盤工生活に終止符をうった
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