出版社内容情報
遺伝子とゲノムの解読から何がわかり,何が見えてくるか.ヒトの全DNAを解読した「ヒトゲノムプロジェクト」のリーダーが,創薬・遺伝子病の治療から人間の進化の歴史まで,最新の研究状況をわかりやすく解説.
内容説明
人間の細胞にあるヒトゲノムDNAの全文字配列が解読されて二年。遺伝子とゲノムの解読によって何がわかり、何が見えてきたのか。薬づくりや病気治療への応用の可能性、生命の不思議なしくみ、そして人類の進化の歴史の解明。「ヒトゲノムプロジェクト」のリーダーが、生命科学の基本的な考え方と最先端の状況をわかりやすく解説。
目次
1 遺伝子・ゲノム・DNA
2 メンデルからゲノムまで
3 遺伝子・ゲノムから生命のしくみを理解する
4 ヒトゲノムを読む
5 ゲノムからヒトの歴史を知る
6 ゲノムから生命の関係を考える
7 ゲノムの黙示
著者等紹介
松原謙一[マツバラケンイチ]
1934年東京都生まれ。1956年東京大学理学部化学科卒業、61年同大学大学院化学系研究科博士課程修了。理学博士。大阪大学細胞生体工学センター教授、センター長、(財)国際高等研究所副所長を経て、現在(株)DNAチップ研究所社長、奈良先端科学技術大学院大学客員教授、大阪大学名誉教授。専攻は分子生物学、生化学
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
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#感想歌 #短歌 生物に多様性あり連続性「保っているから種が生き残る」 日本人縄文時代と弥生時代MTDNAの研究 2017/03/13
てつじ
0
95%のジャンク 遺伝子から細胞へ2014/07/22
Alice Narumi
0
なんにも見えてこないのは、、私が文系だからでしょうか(笑)2012/06/06
mrymy_k
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『遺伝』というと、分子量数百の核酸塩基から、地球上の数十億年にわたる生命の進化まで、さまざまなスケールのお話が出てくるが、本書は、そういうスケールのレベルごとに、今わかっていることや研究されていることなどについて、たいへん分かりやすく書いてくれている。複製や発現のしくみについて読むと、あまりにも精緻でいつも驚くのだけど、人間の営みと重なる部分もあり、養老孟司の本で読んだ「完全な模倣を目指した先に生まれるのが個性だ」というの、模倣を複製に、個性を変異に言い換えると、DNAの持っている性質とよく似ている。2021/07/15