出版社内容情報
古代は草深い田舎と思われてきた関東で,なぜ考古学上の節目になる発見が多いのか? ミヤコではなくそれぞれの地域を中心に歴史を見ると,このような事実の謎が解けるのではないか.地域学を提言する歴史エッセイ集.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tamami
49
2002年刊。日本考古学が専門の著者は、すべての都道府県に考古学調査という名目で繰り返し訪れ、現地で得られた知見を元に列島古代史に関わる多くの提言を行ってきたという。本書はそんな著者の講演や新聞・雑誌に寄せられた提言をまとめたもの。序章には、「考古学は地域に勇気をあたえる」という著者の言葉が記されているが、○○学という領域の研究分野が喧伝される現在、本書の中にも地域の歴史について、きらりと光る宝石のような提言、見方が潜んでいるのではないかと考える。もとより何を宝とするかは読者次第!というところでしょうか。2022/09/21
ちぃ
10
交易や移動などを通じて、ある地域が日本列島のさまざまな地域と多種多様な関係をもっていた、ということですね。2022/09/09
おらひらお
2
2002年初版。考古学において視野の広さが必須であることを再確認させてくれる本です。今回も一か所大いに参考にあることがありました。2012/09/17
takao
1
縄文時代は津軽海峡はもとより、八丈島にも航海していた。大航海時代?2017/01/21
owlman
0
国境越える金融暗雲、古代の貝が輝いていた和の時代は遠い昔。2015/07/28