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岩波新書
山が消えた - 残土・産廃戦争

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  • サイズ 新書判/ページ数 221p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004307891
  • NDC分類 519.7
  • Cコード C0236

出版社内容情報

千葉県の中西部から東京の高層ビル群建設などのために約6億立方メートルの山砂が採取され,そのお返しにはおびただしい残土・産廃山がそびえた.すさまじい現地の状況を,ダンプ運転手や住民への取材を交えて報告する.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kotte

12
民家の近くに積まれた残土や廃棄物。なんでこんなことになってしまうのでしょうか…。業者の自分さえよければ(儲かれば)いいという考えがそうさせるのでしょうが、それを食い止める国、地方自治体の力が無いのも問題ですね。2017/07/30

Naota_t

5
#2088/★3.3/『産業廃棄物』(高杉晋吾)とともに読むと、安定型処分場などの理解が早かった。普段、空港などを使っていても、その便利さの裏に「山が消えた」り、ダンプによる公害があった事実まで考えたことがなかった。山砂も100%使われず、再びゴミが出るらしい。地球に優しくするにはどうすればいいか、考えさせられる。ーー21世紀はもはや、放っておけば自然が環境を整えてくれる時代ではなく、一人一人が強い意志を持って、積極的に自然に働きかけながら、環境と共生していかなければならない時代です。p190/安藤忠雄2024/03/25

wei xian tiang

4
衝撃的だった。現在の埋立事業のイメージは夢の島のような廃棄物、博多湾のアイランドシティのような浚渫土砂が関心を集めがちだが、やはり本当は山砂が最適材であり、一つの埋立地には相当の山が削られていると見て良いようである。長垂から広石、叶岳にかけて真砂土があり、新宮沖の新福岡空港案では採取候補地に当て込まれていた。全く他人事ではない。2016/08/16

木ハムしっぽ

3
コンクリートを造るに石灰と砂が必要である。現代社会を支えるコンクリートのために山砂が採掘されてきた。掘った穴は埋めたくなる訳で、建築廃材や産業廃棄物が埋められるようになる。千葉県中西部を中心にそんなに現代社会の裏側を本書で見ることができた。著者は業者側の意見や統計データも扱っていて冷静な視座で読み進めることができた。故郷の景観を守りたい地元の意見は当然。その意見を尊重しつつも社会の発展をどう維持していくか、政治的な判断が問われる。筆者が言うように、コンクリートの再利用や海砂への規制緩和は必要なのでしょう。2022/05/05

もぴっち

1
産業廃棄物の問題がよく分かりました2017/08/11

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