出版社内容情報
小説の書き方を教えます-では小説にとって重要なのは,ストーリーでしょうか,キャラクターでしょうか,それとも,描写でしょうか.「そうではなくて」から始まる,刺激的で実践的な教室.対話形式でおとどけします.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mint☆
103
「小説の書き方」のような本を読んで小説家になった人はいないそう。「競馬必勝法」の本を読んでも必ず勝てるわけではないように。この本は小説の書き方の具体的なテキストではない。小説を書くにあたってのヒントや心構えみたいな感じ?ちょっと違うか。小説を書こうと思って読み始めた訳ではありませんが、いつもと違った視点で物事を見ることができるかもしれません。自分は頭が固いなぁと感じました。小説はつかまえるもの!なんだか不思議な本でした。2020/02/24
アナーキー靴下
77
自分は本が好きなのだろうか、ちゃんと読めているだろうか、小説とは何だろうか、と悩む矢先、お気に入りの方が本書を読んでおられ興味を持った。タイトルに偽りなし、エジソン名言の1%のひらめきなければ無意味を彷彿とする流れかつ、ひらめきと努力どちらもフォローしてくれる誠実な教室だ。読むうち、小説ってなんて面白いんだ!と思えて、つまらない悩みに囚われていた自分が恥ずかしくなった。なる気もないのに「小説家になるためのブックガイド」で紹介された本まで読みたくなる。著者の文章を真似たら更に小説好きになれるのかもしれない?2023/06/01
ハイカラ
48
小説の書き方教室ではなく、小説の楽しみ方愛し方教室といった感じだった。高橋先生の小説愛がほとばしっていて、読んでいると何だかじっとしていられなくなる。これからゆっくり小説と親交を深めたいと思います。2016/05/03
うわじまお
41
たまに小説を書いてみたいと思うことがあるので読んでみた。小説をあたかも赤ちゃんのように面白がって遊ぶことが訓練になる。確かに。など、はっと気付かされる点も多々あったが、書くためのノウハウはほとんどない。もう少し理解を深めるために再読が必要かもしれぬ。というわけで、書き始めるのは当分先か^^;2021/02/10
いっち
38
小説の書き方というよりも、小説への考え方が書かれている。著者は、小説を書きたい人に向けて、「あなたが書かねばならない、あなたにしか書けない小説」を書くよう言う。他との差別化が何よりも重要。書く手順は、①好きなもの(作家、作品)を見つける。②それを何度も読んで何度も書き写す。③その文章や作家の視点を真似て自分の物語を書く。④自分の物語を書く際には「ほんの少しだけ、楽しいウソ」を入れる。好きな作家や作品を真似て独自性が生まれるのは、「自分の感覚や視線と混じり合い、新しい感覚や視線に変化していく」からだそう。2021/04/15