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岩波新書
分子生物学入門

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  • サイズ 新書判/ページ数 227p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004307778
  • NDC分類 464.1
  • Cコード C0245

出版社内容情報

生体分子の構造から生命現象を解明してきた分子生物学は,ゲノムや脳の解明にも欠かせないものとなっている.本書は(1)情報,(2)機械,(3)エネルギーという生体分子の機能に沿って生命を解説.新時代に必須の学問ガイドブック.

内容説明

生体分子の構造から生命現象を解明してきた分子生物学。その役割は、従来の生物学の理解はもちろん、ゲノムや脳の解明にも欠かせないものとなっている。本書は、情報、機械、エネルギーという生体分子の三つの機能に沿って、生命を解説。複雑な現象をクリアーに浮かび上らせる。“生命”の時代の基礎知識として、身につけておきたい。

目次

1 生命は分子でできている
2 生命のルール
3 生物らしい分子をつくる
4 タンパク質の姿とはたらき
5 情報はどう流れるか
6 物質変換の流れ
7 ゲノム時代の分子生物学
8 進化の謎にせまる
9 生命とは何か?

著者等紹介

美宅成樹[ミタクシゲキ]
1949年三重県生まれ。1976年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。東京大学工学部助手、東京農工大学工学部助教授を経て現在、東京農工大学工学部教授、理学博士。専攻は生物物理学、バイオインフォマティクス、分子生物学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

69
入門とあるが自分にはかなり難しかった。各論・詳細に至っては理解もせず読み進めたという感じ。生体分子の構造から生命現象に挑んできた分子生物学。近年、”DNA”などの用語は非常に身近なものになっているが、中身は奥深い。遺伝現象の根幹をなす、DNAの塩基配列からタンパク質のアミノ酸配列へ遺伝情報が伝えられる過程(セントラルドグマ)について解説。その巧妙さは驚き。DNAはたった四種の塩基の二重らせん構造。ヒトのタンパク質を構成するのは20種類のアミノ酸。自分の体内でこんな複雑なことが行われているなんて信じられん。2019/08/21

なかしー

33
初分子生物学。 学生時代ろくに生物やってなかったので心配しましたがなんとか行けました。 難しい内容を専門用語を極力削って一般的にして、読みやすくなっている本でした。 ちょっと古めな本ですけど入門書としては有りかと。2019/04/16

たばかる

22
他の感想にもあるように入門(笑)。想定される読者層は専攻を考えている大学生とか?せめて字引きが巻末に欲しい。2019/11/12

またの名

9
クレオパトラが飲んだワインの水分子は排泄され海へ流れて2000年後の現在に飲もうとするコップ一杯の水のうちに数百個は含まれる超大スケールの循環は、生命個体規模でも起きると説明。古い書籍ながら言い回しに凝った喩えや例示が使われていて、300語以上は出てるのではと思われる多数の術語の合間にイメージを浮かべられる新書。でも専門性を落とさないようにしてるので中学生でも解るとか等の易しさ・優しさはない。コンピューター画像をせっかく駆使して分子生物学のダイナミズムを伝えるなら、どうやって書籍ならではの工夫ができるか。2020/04/27

たんたんx

8
2002年刊行の本ですが、一般の読者にとっては今でも十分に読みごたえのある内容だと思います。中立説については、木村資生氏の著作「生物進化を考える」を一度読んで確認した方がいいかも知れません。自己組織化と熱力学の第二法則についての知識もあると、理解の助けになると思います。それにしても、本書に書かれているような事が私達の体の中で起きているのかと思うと、この世界の不思議さを思わずにはいられません。2016/02/23

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