岩波新書<br> テロ後―世界はどう変わったか

岩波新書
テロ後―世界はどう変わったか

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  • サイズ 新書判/ページ数 247,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004307709
  • NDC分類 316.4
  • Cコード C0231

出版社内容情報

同時多発テロから,対テロ戦争,そして戦後処理へ.既存の秩序観や世界認識に揺さぶりをかけるこの事態は,われわれにいかなる思考を迫っているのか.内外の識者たちがテロ後の世界をめぐって行なった思索の数々を編む.

内容説明

二〇〇一年九月一一日のアメリカ同時多発テロから、対テロ戦争、そして戦後処理へ。一連の事件は、これまでの秩序観や世界認識のあり方に強い揺さぶりをかけた。テロ後にどんな現実が姿を現し、これから世界はどこへ向かおうとしているのか。いま、私たちが思考すべきこととは何か。内外の識者たちが様々な角度から行なった思索を集める。

目次

テロと「文明」の政治学―人間としてどう応えるか
これは「戦争」ではない―世界新秩序とその果実
ヤー、アフガーニスターン、ヤー、カーブル、ヤー、カンダハール…―私たちは何者の視点によって世界を見るのか
揺れるアメリカ社会―法の支配と愛国心
俯瞰する帝国―テロ事件後のアメリカ外交をめぐって
グローバル化の別の一面
“聖戦”―情念と理性
境界線の政治を越えて
文明の外的かつ内的な衝突
対テロ戦争について
衝撃の法的位相
アメリカの平和―中心と周辺

著者等紹介

藤原帰一[フジワラキイチ]
1956年東京都生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得中退。現在、東京大学大学院法学政治学研究科教授。専攻、国際政治
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bibliophage

7
9.11から間もない2002年2月に出された新書。錚々たる学者の短い論考が載っている。2002年の時点でこんな議論がなされていたんだなと思うと15年間あまり進歩がなかったのではと思ってしまう。坂本義和先生、大澤真幸、最上先生などを中心として今自分が考えてる問題を扱っていてよかった。もっと早く読みたかった1冊。2017/09/11

おらひらお

3
2002年初版。9.11のテロの後、世界がどのように変貌を遂げたのか12人の識者の短文をまとめたものです。なかにはさすがにこれは無理だろと言える主張をする論者もいますが、勉強になるところも多い一冊でした。大澤真幸さんの文章は面白かったですね。2012/12/06

takao

1
ふむ2021/12/16

遠山太郎

1
倫理性の批判は戦前戦後と続く文明の圧倒的な非倫理性である。だがその批判は、日本が行なってきたことは、十分ではないASESNや平和活動であり、文明やアメリカの陰で巨利を得て、内政も不十分であるから有効にならない。本作では「仏像は恥のために倒れたのだ。アフガニスタンに対する世界の無知の恥からだ」が心に響いた。エーコ・大澤 の文明論は素晴らしい。三浦や最上の書いた、正統性の法秩序による一貫性が問われることだろう。または藤原帰一他の現実認識によるリアリズムだ。(12011/07/09

悸村成一

0
「まえがき」+12編。ユダヤ・プロトコルは別に、特に、変更されていないwww 遺憾な事実だが、私(李成一)は標的にされている一人である。 2002017/11/01

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