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岩波新書
経済刑法

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  • サイズ 新書判/ページ数 226,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004306702
  • NDC分類 326.83
  • Cコード C0232

出版社内容情報

自由な経済活動を渇望する新しい時代は,公平で透明性の高いルールが確立され,厳格に運用されることを要請する.経済刑法の第一人者が,具体的な事件に即して経済をめぐる違法活動と刑事制裁をわかりやすく解説する入門書.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

96
経済関連の犯罪についての法律を各業態別に書いてくれていて参考になります。特に金融や証券についてはお金を扱う企業での犯罪であってしかも判例なども例示されていてかなり興味深く読みました。ただ新書だけに書かれていることは限られるので、最新情報での改版をお願いしたい気がします。2015/11/17

しゃん

23
20年前の本であるので、2000年以降の企業犯罪等は書かれていないが、それでも経済刑法の考え方を知るには参考になった。「経済刑法」といっても、刑法典を基本としつつ、それだけではうまく対処できないときに、個別法をその都度制定・改正していく様がよく分かった。戦後まもなく起きていた犯罪に比べて、最近の消費者関連の犯罪では対象規模・被害額が大きくなっているようにも感じた。これは、通信手段の高度化がその一因となっているのかもしれない。最後に、行政規制・民事的規律が経済犯罪を抑止するためにも重要であることが分かった。2020/06/08

takizawa

4
商法→会社法、証券取引法→金融商品取引法など適宜読み替える必要があるものの、経済犯罪の外観を掴むには悪くない。刑法の復習になるので、法学徒に特におすすめ。2000年に出版されたので、「これからは事前規制から事後チェックの時代になる」「株主代表訴訟の活用により内部告発が盛んになる」等の将来予測が。私が小学生だった頃は総会屋絡みのニュースが目立っていた印象があるが、10年前もその比重はやや大きめだったようで記述が詳しい。2009/08/17

MI2

2
東京大学大学院法学政治学研究科元教授の芝原邦爾氏による経済刑法の概説書。経済刑法とは,「企業犯罪と経済取引に関する犯罪に適用される処罰規定の総体」と氏は定義し,会社経営・金融・証券・独占禁止・消費者保護に関する刑法および特別刑法の各論的話題を時事的な背景から解説する(著者独自の見解も多く顕出している)。 上に挙げた分野の例を見ても,経済刑法が,マルチ商法など身近な犯罪に密接にかかわっていることが分かる。 確かに,2006年までの補綴ゆえ,近時の改正・事件に対応していないが,外観をつかむには悪くなかろう。2011/12/16

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