出版社内容情報
いじめや学級崩壊などの根本的原因は何か.他人への愛着・関心・信頼の喪失に焦点をあて,人と人がつながる力,社会を作る力としての「社会力」の意味と重要性を明らかにして,大人の役割や地域の実践の在り方を訴える.
内容説明
「いじめ」「学級崩壊」など、子どもたちをめぐる深刻な状況の根本的原因は何か。他人への愛着・関心・信頼が失われていく背景を追うことで、著者は「人と人がつながる力」「社会をつくっていく力」としての「社会力」の意味と重要性を示し、成長過程で必要な大人の働きかけや、「冒険遊び場」といった地域での実践を訴える。
目次
1 子どもの育ち方にどんな異変がみられるか(初語の遅れと発育の乱れ;活動量の低下がもたらす無気力化 ほか)
2 社会を成り立たせる人間の条件とは何か(もたれあい関係としての社会と人間;社会的相互行為を可能にする条件 ほか)
3 ヒトの子の社会力はどのように形成されるか(高い能力をもつヒトの子;ヒトの子が備えた相互行為能力 ほか)
4 子どもの成育環境はどう変わったか(変化した家庭環境と家族機能;失われた地域のコミュニティ機能 ほか)
5 子どもの社会力をどう育てるか(「子どもを育てる」とはどういうことか;子育てする大人の責任とは何か ほか)
著者等紹介
門脇厚司[カドワキアツシ]
1940年中国・青島市に生まれる(山形県出身)。1970年東京教育大学大学院教育学研究科博士課程修了。専攻は教育社会学、青少年文化論。現在、筑波大学教育学系教授
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