出版社内容情報
国内外の金融危機が注目を集めるなか,日本の金融システムも大きく変化しようとしている.複雑でわかりにくい金融の基本用語や仕組みをていねいに説明し,デリバティブやビッグバンなどの解説も充実した,好評書の最新版.
内容説明
金融機関の破綻や世界的な資本移動が注目を集めるなか、日本の金融システムも大きく変化しようとしている。私たちの生活との関わりを意識しながら、複雑でわかりにくい金融の基本用語や仕組みをていねいに説明、さらにデリバティブやビッグバン、金融政策とマクロ経済の関係なども解説する大好評入門書を充実させた最新版。
目次
第1章 貨幣と日本の決済システム
第2章 資金の貸借と金融
第3章 金融機関と金融仲介
第4章 資金の循環と金融市場
第5章 金利と資産の価格
第6章 デリバティブとリスクの移転
第7章 金融ビッグバンと金融システムの安定化
第8章 金融と景気と物価
第9章 金融政策とマクロ経済
著者等紹介
岩田規久男[イワタキクオ]
1942年東京生まれ。1966年東京大学経済学部卒業。現在、学習院大学経済学部教授。専攻は金融論
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
56
現在日銀の副総裁をしている岩田さんの20年以上も前の金融論です。当時あるいはそれ以前の古い金融論の教科書としては水準の高いものだと思います。ただ現在の経済状況は非常に低金利で金融政策が入り込む余地というのは限られていると感じています。最近のそのような分析を書いてもらいたい気がするのですが。2015/08/21
baboocon
8
まさにタイトルそのまま「金融入門」。銀行の決済システムや預金創造の仕組み、各種金融機関の特徴、金融市場の資金の循環構造など、わかりやすく説明されている。マクロ経済と金融政策の部分は自分の理解力の問題なのだろう、あまり理解できたとはいえない・・・かも(笑)2011/07/16
(っ ॑꒳ ॑c)
4
わかりやすく書いてはありますが、なかなか難しい。しかし、これを読むと金融の基礎的な知識はつくと思います。名目利子率や実質利子率、またマネー供給による影響など読んでいて想像がしやすく、スラスラ読める部分はとても面白かったです。また、金融の大変さもわかったような気がします。2020/04/27
夕刻
3
金融の知識をおさらいするために読みました。出版が古く、現行の制度と食い違っているはものの解説は分かりやすく入門書としては十分だと思います。 本書では金融のシステム、政策について書かれています。両者ともにバランスがとれているのですが、個人的には政策のほうをもう少し詳しく知りたかったです。2010/08/27
SAKU
2
読んでも理解できないであろう金融分野の入門書再チャレンジ。前に読んだ物より、計算も少なく、ワードの解説多めでわかり易い気がする。つくづく思うが、金融業界で働く人はこういうことを理解してるかと思うと、すごいなあと思う。2020/07/20