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岩波新書
サンタクロースの大旅行

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  • サイズ 新書判/ページ数 223p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004305910
  • NDC分類 386
  • Cコード C0239

出版社内容情報

子供を罰するサンタやブタぞりに乗ったサンタ! 歴史をたずねると意外なサンタの姿が次つぎに現れる.トルコ,ヨーロッパ,アメリカ,日本,フィンランド.サンタがたどった変貌のあとをさぐる時間と空間の大旅行.

内容説明

子供を罰するサンタやブタぞりに乗ったサンタ!歴史をたずねると意外なサンタクロース像が次々と現れる。私たちにおなじみのサンタクロースの姿は、いったいいつどこでどのように出来上がったのか。トルコ、ヨーロッパ、アメリカ、日本、そしてフィンランド。サンタクロースがたどった変貌のあとを探る歴史と文化の大旅行。

目次

1 ブタを連れたサンタクロース―聖ニコラウス信仰の世界
2 「鬼神」聖ニコラウス―中部ヨーロッパの祭りから
3 サンタクロースという名のアメリカ
4 日本人とクリスマス・サンタクロース
5 サンタクロース村へようこそ―北欧ラップランドのテーマパーク
6 平和のシンボル、サンタクロース

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

399
3世紀のトルコから20世紀末のフィンランドまで。サンタクロースの大旅行。こんなタイトルだが、実質はサンタクロースをめぐるanthropology。既知のものも含めて興味深い話題がいっぱい。例えばミッテンドルフの聖ニコラウスの祭は、秋田のナマハゲによく似ている(本書には出てこないが、スイスのロイカバートのそれはさらに)。今、我々が思い浮かべるサンタクロースの映像はアメリカ起源。日本のサンタクロース考も網羅。 2020/12/06

のんき

20
ブタそりに乗ったサンタクロースが最初のページに。それは、今のサンタクロースと全然違います。ビックリ!今はトナカイとサンタクロースなのに。サンタクロースの起源は?どうしてプレゼントを靴下の中に置いてゆくのか。サンタクロースの服が赤いのは、どうしてかなどがわかりました。トルコからヨーロッパ、アメリカ、そしてフィンランドへとサンタクロースとクリスマスの変遷旅行、日本とサンタクロースの話しもあり、興味深かったです。わたしのところにもサンタクロースが来ないかなあ。この前来たのは、いつだったか2016/12/12

Koning

19
アメリカ式サンタが如何に世界を席巻したか。というのを軸に日本でのクリスマスの受容であるとか、サーミの問題まで切り込んじゃうとこは個人的にツボな部分をたぶんに含むために楽しい一冊だった。しかし、エホ証もそうだけど聖書に無い意味ねぇ!って流れは各地の文化をなーなーで習合しちゃうとしても残してる文化には敵わないだろなぁ(ニヤニヤ2013/12/30

シルク

15
いろいろ面白くて、昔から好きな1冊。「以上のように、フィンランドは世界平和のための各種の軍縮会議、会談に貢献することを通して、東西両陣営の懸け橋としての自らの中立志向を国際世論に積極的に訴えてきました。そして、そのことを通して(国際世論を味方につけて)自らの安全保障を図ってきたのです。まさに平和外交で生きてきた、したたかな国だと言えるでしょう。」(p.198) 「中立とは、『何もしない』という意味ではない。その状態を保つ為にはあらゆる努力を必要とする」と以前加藤陽子氏の本で読んだ。それをまた思い出してた。2018/11/13

白義

15
サンタクロースは一度、カトリック教会より公式に処刑されたことがある。もっとも、大反発をくらいじきに復活したが、文化的イコンとしてのサンタクロースの影響力、一筋縄ではいかないルーツを伺わせるエピソードだ。トルコの聖人、聖ニコラウスの伝説に北欧神話などの土着の信仰が入り込み、近代からは中産家族やアメリカニズムの象徴にまでなる、多様なサンタクロースの相貌を分かりやすく語っていて、抜群に面白い文化史。後半はサンタの国として一番な名の上がるフィンランドのサンタ事情を紹介して外交の勉強にもなる2012/12/25

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