出版社内容情報
近代日本の社会と文化に大きな影響を与えた〈翻訳〉.何を,どのように訳したのか.そこにどのような問題が浮かび上がるのか.活発な言論活動を続ける評論家の問いに答えて,政治思想史研究の第一人者が存分に語る.
内容説明
日本の近代化にあたって、社会と文化に大きな影響を与えた“翻訳”。何を、どのように訳したのか。また、それを可能とした条件は何であり、その功罪とは何か。加藤周一氏の問いに答えて、丸山真男氏が存分に語る。日本近代思想大系『翻訳の思想』(一九九一年刊)編集過程でなされた貴重な問答の記録。自由闊達なやりとりはまことに興味深い。
目次
1 翻訳文化の到来(時代状況を考える;日本にとって幸運な状況 ほか)
2 何を、どう、翻訳したか(なぜ歴史書の翻訳が多いのか;歴史を重んずるのは日本的儒教だからか ほか)
3 「万国公法」をめぐって(幕末の大ベストセラー;英語・中国語・日本語を対照する ほか)
4 社会・文化に与えた影響(何が翻訳されたか;化学への関心はなぜか ほか)
著者等紹介
丸山真男[マルヤママサオ]
1914‐1996年。1937年、東京大学法学部政治学科卒業
加藤周一[カトウシュウイチ]
1919年、東京に生まれる。1943年、東京大学医学部卒業
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