岩波新書<br> 日韓音楽ノート―「越境」する旅人の歌を追って

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岩波新書
日韓音楽ノート―「越境」する旅人の歌を追って

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  • サイズ 新書判/ページ数 231p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004305422
  • NDC分類 767
  • Cコード C0295

出版社内容情報

〈越境〉をめざす在日韓国人3世の著者は,〈記憶の器〉としての近代大衆歌謡の重要さを発見した.海峡を越えて唱歌・演歌の歴史をたどり,格闘する韓国の歌手たちの主張に耳を澄ますなかで,みずみずしい若い感性は何を聴きとっていくのか.

内容説明

韓国籍をもち、日本語を母語とする在日韓国人三世である著者は、あらゆる枠からの「越境」をめざして模索・行動するうちに、「記憶の器」としての大衆歌謡の重要さを発見する。海峡の両側で展開した唱歌・演歌の歴史から何を聴きとるのか、現代と格闘する韓国の歌手たちは何を主張するのか。時空を超えて旅するみずみずしい若い魂の記録。

目次

序 あなたへの手紙
1 なぜ日本と韓国の唱歌が似ているのか
2 戦争の響きが生み出したリズム
3 「汽笛一声」―国づくりの音が聞こえる
4 貫一・お宮、朝鮮半島へ行く
5 古賀メロディと失郷民たちの歌
6 演歌の源流は韓国?日本?
7 エレジーの女王・李美子を訪ねて
8 「阿飛」の時代―韓国語ロックの登場
9 歌謡浄化運動と文化的混血児たち
10 ニヒリズムの声、アイデンティティの音
11 90年代ソウル、そして対馬へ
結びにかえて 旅する音楽詩人への手紙

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hiroki Nishizumi

4
なにやら不思議な読後感。ヨナ抜き音階、秒速50センチの世界、長恨夢、耳にはまぶたがない、李美子、などちょっと消化しきれないかな。2020/01/21

kaizen@名古屋de朝活読書会

2
岩波新書愛好会】日本も韓国も5音階で、7音階の洋楽を取り入れる過程は類似しているとのこと。子供の唱歌、演歌など、歴史的な共通点についても記述している。 韓国の歌手が日本と韓国で歌い分けていることもわかった。著者は在日三世、東大法学部出で、広告会社でコピーライタをしていたとのこと。音楽という視点よりも、大衆音楽を通じた社会風俗という視点が強いかも。2010/10/09

hotatehon

2
社会の作り方に、歌の力。考えるさせられることがいっぱい。ぼくはお隣の国のことを知らなすぎるな。このほかにも韓国ロックの出生ストーリーなど読み応えありました。文章もいい。韓国の文化的な空洞と、著者が抱えているアイデンティティの喪失感がなんだか似てる。小説みたいな味わいもあるし、資料的な価値もあるし、お腹一杯になりました。2009/04/26

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