出版社内容情報
教育現場での対応状況をふまえながら,人間教育の立場からコンピュータを論じることを主眼に,「学びを支援する道具」とは何かを検討,インターネット利用についても「学びの共同体をつくる」視点から分析・提言する.
内容説明
コンピュータの学校導入が急速に進むなか、現場は混乱し、新しいテクノロジーへの対応・適応にのみ追われているのが現状である。人間教育の立場からコンピュータを論じることを主眼に、「道具」とは何か、「学びを支援する道具」とは何かを検討し、インターネット利用についても「学びの共同体をつくる」視点から問題点と可能性を指摘する。
目次
序 コンピュータ教育の混迷
1 人のしごとを支援する
2 人の学びを支援する
3 学びの共同体をつくる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
72
白川静の漢字学にしたがい、遊具にしたてたソフトウェアがあるとのこと。 「ひと」1991年8月、1992年5月号に特集有。道具として使う努力の紹介は読んでいても楽しい。「学びを支援する道具」岩波新書一覧 http://bit.ly/12LkZWe2012/07/14
KAZOO
68
この本の11年前に同じ題名の本が出版されています。著者は昔の改定版ではなく、まるっきり新しい本を書いたといっています。教育とコンピュータとの関連でどのように利用していけばいいのかを理論的あるいは論理学的な手法で方向性を与えてくれています。ただこの本も1997年に書かれているのでさらに新しい本を出してもらったほうがいいのかもしれません。タブレット端末も導入されているし。2015/10/05
でんすけ
2
1997年の本で、話題がすでに時代遅れの感。機械への愚痴が多くて面白い。言われてみれば、機械の複雑化する機能は直感的な使いやすさを犠牲にしている。こんな作者がこんな課題に取り組んだばっかりに、ぼんやりと教育の未来を提言する程度の結論になっている。ただし、子供の学びについて、教師は学習者の知の営みに寄り添う媒介者となる。とあって、先生がコンピュータを教えるのではなくて、動機付けや興味関心を持たせることに役割があるとした点には同意できる。しかし実際の方法や評価をどうするかなどはなく、まったく具体的でない。2019/09/01
shishi
0
[B]2008/08/16