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岩波新書
ブナの森を楽しむ

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  • サイズ 新書判/ページ数 240p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004304432
  • Cコード C0245

出版社内容情報

ブナの森に入ろう.ヤマハンノキの花穂,ブナの芽吹き,ウリハダカエデの紅葉,クロツグミやノジコのさえずりなど,四季を通じて色も音も豊かな世界だ.生命に満ちる森の生態系はどうなっているのか.日本のブナ林の特色とは.

内容説明

ブナの森に入ってみよう。ヤマハンノキの花穂の赤、ブナの芽吹きの淡緑、ウリハダカエデの紅葉の浅赤、またクロツグミやノジコのさえずり、キツツキのドラミングなど、四季を通じて色も音も豊かな世界だ。木・草・菌類・獣・昆虫と生命に満ちあふれる森の構造と生態系を知れば、森がいっそう身近で楽しいものになってくる。

目次

1 ブナ帯スケッチ
2 ブナの森に入ってみよう
3 ブナの一生
4 ガとチョウからみた日本のブナ
5 森の安全保障システム
6 伐採と開発を考える
7 復活への模索

著者等紹介

西口親雄[ニシグチチカオ]
1927年大阪府生まれ。1954年東京大学農学部卒業。東京大学農学部助手、東北大学農学部附属演習林助教授をへて、現在、NHK文化センター仙台教室・泉教室講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

翔亀

43
白神山地の世界遺産登録で有名となったブナ林。かつては、どこにでもあったというが、木材として使いものにならないためスギ・ヒノキに替えられた。近くの丹沢ではブナ林の衰退が騒がれている。しかし山(1000m以上)に行かないと見ることはできないので馴染みがない。そんな中、本書はうってつけの招待状だった。著者は大学演習林を管理する"助教授"を歴任しているが、研究はせずに毎日森と戯れていた。ブナ森にいるだけで楽しい、という。それは何故かというのが疑似体験できてしまう、いやブナ林に行ってみたくなるのが本書の眼目である。2015/08/13

takao

4
ふむ2024/03/02

Takao

4
1996年4月22日発行(初版)。長らく書棚に眠っていた。20年前というと、地球サミット(1992年)、白神山地が世界遺産に登録された(1993年)直後。環境問題について色々と読んでいた時に購入したもの。本書を読んで、研究者として長年森と付き合ってきた著者の森と環境に対する愛情を感じた。前半部はブナの森の「ミクロ」の話で少々難しく感じたが、後半の「森の安全保障システム」「伐採と開発を考える」「復活への模索」などは、まるで著者が森に代わって話しているように感じた。生態系の中で森を捉えることの大切さを学んだ。2017/12/27

へたれのけい

2
山のすそ野みたいな所に住んでるのですが、近頃山の木々に親しむ機会が減っています。春の緑が好きです。2024/01/27

あらばまやまねこ

1
前半はブナの森の構造、日本とヨーロッパのブナの森の違い、ブナの一生、昆虫との関わり、などが書かれている。後半はブナに限らず、森林の生態系自体が持つ防衛システムや森林保護の考え方が学べる。「ヒトは生態系のルールを破ることによってヒトになった。だが生態系のルールを破った動物に対しては生態系はもう面倒をみてくれない」という文が頭を離れない。2021/09/06

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