岩波新書<br> 中央アジア歴史群像

  • ポイントキャンペーン

岩波新書
中央アジア歴史群像

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 225,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004304197
  • NDC分類 229.6
  • Cコード C0222

出版社内容情報

「神の作った世界のなかで最も美しい国」と呼ばれ古代ソグド人の時代から現代まで二千数百年にわたって幾多の民族や文明が栄え,様々な文化や宗教が交錯してきた中央アジア.この地を舞台に戦ったアレクサンドロス,チンギス・ハン,チムールら征服者とその抵抗者たち,さらにはバーブルやイブン・シーナら詩人,学者たちの劇的な生涯を描く.

内容説明

「神の作った世界のなかで最も美しい国」と呼ばれ古代ソグド人の時代から現代まで、二千数百年にわたって幾多の民族や文明が栄え、様々な文化や宗教が交錯してきた中央アジア。この地を舞台に戦ったアレクサンドロス、チンギス・ハン、チムールら征服者とその抵抗者たち、さらにはイブン・シーナら学者、詩人たちの生涯を生きいきと描き出す。

目次

第1章 古代の栄光と悲惨
第2章 ペルシア、イスラム文化の時代
第3章 征服者の時代
第4章 シルクロード文明の精華
終章 北方の巨人の脅威

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ピオリーヌ

12
中央アジアの歴史を大まかに掴める。アレクサンドロス大王の東方遠征に抵抗したソグド人スピタメネス、アラブの侵入への抵抗、ルダキー、イブン・シーナーといったペルシア、イスラム文化の時代が紹介される。続いて征服者イナルチク、ティムール、バーブル、大詩人のアリシェール・ナワイー、マハトゥム・クリーときて終章は南下したロシアにて締めくくられる。今一つ知識不足の地域であったが、著者の読みやすい文体もあって理解を深められ、抒情的なペルシア詩にも興味を惹かれた。2021/09/28

Kentaro

10
中央アジアは古くはアレクサンダー大王のたった10年間の間に一気に領土を占領されたり、モンゴル帝国の時にはチンギス・ハンやフビライ・ハンなどに攻め困れ領土も文化も民族も蹂躙されたりと、様々な民族に襲来され、土地を略奪され、文化も宗教も様々蹂躙された歴史を持つ。近現代では、ソ連時代に中央アジアは土地が国有化され、反イスラムの宗教政策や農業の集団化などで人々を苦しめた面も多いが、その反面、ロシア語を共通語として識字率を高め、民族間の対話と理解を促進し、考古、民族、地理などの大規模な調査を行い、多くが出版された。2018/12/23

misui

8
中央アジアにおいて大きな役割を果たした征服者、詩人、学者などを中心に歴史を辿る。ムガル帝国が「モンゴル」の転訛した国名であることすら知らなかったほどなので、固有名のラッシュはちんぷんかんぷんだった。が、大まかなアウトラインは掴むことができた。アレクサンドロスの東方遠征によるヘレニズム時代、ソグド人の活躍、紀元700年頃のアラブ人の侵入とイスラム化、征服者の時代(ここがさっぱり)、ロシアの南下、そして現代へ。2016/04/08

しんさん

5
アレクサンダーに対抗したソグド将軍スピタメネスからモンゴル、ティムール、バーブルから19世紀ロシアの南下まで。情報量大。 巻末の中央アジアのことわざ集が面白かった。 「つらい日々でも大切にせよ。ひとたび 去れば,それもまた二度と帰らない」「浅い川は音をたてる。深い川は静かに流れる」「出来ることなら笑顔で屈託無く生きよ。喜びが過ぎ去るとしても、つらさもまた永遠ではない」2023/11/13

さとまる

5
アレクサンドロス大王から帝政ロシアに至るまでの中央アジア(今のウズベキスタン、トルクメニスタン、イラン北東部、アフガニスタン西部)一帯の群雄たち。ほぼ全ての登場人物たちを知らなかった(ティムールは名前だけ)ので少し手こずったがとても興味深く読んだ。2022/06/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/397097
  • ご注意事項