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岩波新書
芥川龍之介

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  • サイズ B40判/ページ数 220,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004304142
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0295

出版社内容情報

いま,日本のみならず世界で愛読されている芥川.古今東西の教養と機智縦横の趣向に富んだ小説の魅力を示すと同時に,人間関係や若き日に育まれた倫理に新しい光をあてながら,疾走する生涯を丹念に追った待望の本格的評伝.時代や状況と格闘した作家像を清新に浮かび上がらせ,羅針盤なき現代にとって芥川とは何かを問いかける.

内容説明

いま、日本のみならず世界で愛読されている芥川。古今東西の教養と機智縦横の趣向に富んだ小説の魅力を示すと同時に、人間関係や若き日に育まれた倫理に新しい光をあてながら、疾走する生涯を丹念に追った待望の本格的評伝。時代や状況と格闘した作家像を清新に浮かび上がらせ、羅針盤なき現代にとって芥川とは何かを問いかける。

目次

第1章 出生と生い立ち
第2章 青春の日々
第3章 文壇デビュー
第4章 新進作家として
第5章 文学一筋に
第6章 疲労と倦怠
第7章 時代への関心
第8章 重荷の人生
第9章 西方の人
第10章 死の陰の谷

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

そうたそ

17
★★★☆☆ 芥川龍之介の作品自体は有名だし、自殺に至った晩年もよく知られたことである。だが意外にその生涯は知る機会がないのではないかと思う。どうも暗いイメージの先行しがちな芥川の生涯にまた違った側面を見出せた気がする。芥川龍之介という人物を知るに最適な評伝かと。2020/01/01

佐島楓

11
忘れていたエピソードが多く書かれていて、芥川の心情と当時の作品との相関関係について研究できるなと思った。芥川の亡くなった歳までに、私は何ができるだろう。文学を追求していくことの辛さは、まだ未熟で甘っちょろい私には全然理解できていないことを思い知らされる。2011/10/15

京和みかん

10
芥川龍之介の生涯を記したもの。まるで上質な小説を読んでいるかのような味わい。それでいて興味深く、心を揺さぶる芥川の生涯が記されている。彼はあまりにも繊細で、そして人一倍「心」に敏感だったのだろう。だからこそ、人間の現実にあるしがらみや束縛からの自由を願い、詩的な世界や精神に自らの理想を追い求めた。この現実を生きるのは芥川には耐えきれなかったのかもしれない。彼の人生を知ることで、彼の作品の読み方もきっと変わってくるはずだろう。そういう、自分の中の新たな扉を開いてくれる良質な一冊である。2016/11/11

いなぎ

9
人間関係に重点を置きつつ追っていく評伝。巻末の解説等でちょこちょこと情報は入っていたが、まだらにしか知らなかった。情報も整理されたし、心情を推し量りながら進められるので単純に面白く読めた▼少年時代からの伯母との関係、第四次新思潮の立ち上げメンバーとの青春時代、妻や妻以外の女性との関わり、どれも長く彼に大きな影響を与え続ける様子が丁寧に描かれていると思う▼その中では漱石と過ごした時間は直接的には短かったわけだが、先生から届けられた手紙にはほっこりした。ただ、文宛の手紙はいつ読んでも小っ恥ずかしい(笑)2023/02/06

マーブル

8
芥川龍之介。  誰でも知るこの作家の人生を、その生まれから丁寧に辿っていく。  その育った環境。文学への道を後押しした学生時代。作家として生きていく事の栄光と挫折。そして自死するに至ったわけ。  芥川の事をあまりに知らなかった。その作品の成り立ちや、初期と晩年の違いなど、より深く作品を味わうために、とても有用な情報であるし、同時代の作家たちの人間関係を多少でも知ることで、もっと人間として近く感じる事ができた。2018/06/03

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