出版社内容情報
固く結ばれた口,二つの巨大な目…….赤いダルマは縁起物として正月の市で売られ,選挙事務所にもおかれている.なぜ,これほどまで人びとのなかに生き続けているのか.各地のダルマ信仰を紹介しつつ,先人たちが生活のよりどころとしていた陰陽五行の世界観により,その謎を探る.身近なモノを通して易・五行の世界へ誘うユニークな書.
内容説明
固く結ばれた口、二つの巨大な目…。赤いダルマは縁起物として正月の市で売られ、選挙事務所にもおかれている。なぜ、これほどまで人びとのなかに生き続けているのか。各地のダルマ信仰を紹介しつつ、先人たちが生活のよりどころとしていた陰陽五行の世界観により、その謎を探る。身近なモノを通して易・五行の世界へ誘うユニークな書。
目次
はじめての陰陽五行
達磨大師とダルマ
ダルマのある風景
ダルマはなぜ赤い
ダルマさんが転んだ
ダルマさん、にらめっこしましょ
ダルマさん笑っちゃだめよ
ダルマさんの仲間
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
武井 康則
13
禅宗や、仏教用語の達磨ダルマでなく、日本の日常にあった起き上がりこぼしとしてのダルマ。選挙になると登場する達磨がなぜ、これほど浸透したか。それは陰陽五行に基づく信心から。陰陽五行は世界を木、火、土、金、水に分類する。連想から分類するら恣意的だけど、縁起が良ければ人々は喜んだだろう。そんなものの一つ、達磨を例にして陰陽五行を説明する。とても分かりやすい。これは牽強付会ではない。信仰とはそんなものだ。団十郎の「にらみ」は不動尊からというが、陰陽五行の厄払いで説明がつく。他にもたくさんすぐみつけられるだろう。2021/08/21
お萩
7
いつも通り、こういう考え方もあって面白いな〜くらいの感じで読む。生活の中に散らばるダルマ考、面白く読んだ。酉-白-金と鳥-火を、「そこは臨機応変」で済ませられない自分の固い頭が憎い..。お正月遊びの半分以上を知らない。どっしり構えて笑うためだけの遊びをするお正月、いいなぁ。2016/05/31
takao
2
ふむ2023/12/27
橘未定
1
文字通り民俗学と陰陽五行説について綴られる本。自分の思う民俗学とは、フィールドワークが主体、論理はそれを繋ぐ糸。しかし、この本は室内(論理)で書かれた印象が強い。だから良いとか悪いとかはいわない。なかなか興味深く読めたが、中国人がビッグバン云々の件は、ちょっと無理がありすぎる。民俗学に興味のある方にはオススメ。面白い。2010/07/10
★★★★★
1
この人にかかると全ては陰陽五行になってしまう。いまいち。